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▼最近思う「段取り」と言う事

「段取り八分の仕事二分」亡くなった初代社長の言葉だそうです。
いかに段取りが大切であるかと言う事を如実に物語っていると思います。実際に仕事ができる人とそうでない人を比べてみると、段取りの差で有る事が歴然としている様です。
【千円札は拾うな】という本があります。某社の社長から進められて読みましたが、かなり的を得た本であると思いました。
それは目先の千円の為に、もっと先にある大事な事を見落としてしまうという内容の本(それだけではないのですが)です。
段取りもまさしくその通りです。仕事をするためにには色んなアプローチが有る訳ですが、総じて大多数の人は千円札を拾ってしまい、もっと大事なアプローチを後回しにしてしまう(見えていない)場合が多いようです。
しかしながら後の反省会での話しでも、本人はそれに気がつかず、結果的に時間が掛かってもしょうがないとか、それが標準時間であると錯覚しているのが現状であると思います。気がつけないと言うか、どうしても目の前の千円に目が行ってしまうのでしょう。
ですから前回同様の仕事が来ても、同じような過ちを繰り返すことになる危険性を孕んでいる訳です。これをブレークスルーする為にはやはり自分自身がアンテナを高くして色んな情報を集める事、勉強する事、そして何よりもその段取りをする時に「もっと良い方法はないか」「前回の失敗を活かす方向性はないか」等、強い興味を持って当たる事が肝要であると感じています。
自分自身も常にその様にわざと意識をして仕事に望んでいるつもりです。

得てして製造工場は今までこうであったからとか、こうやって上手く行ったとか言う成功体験から段取りを組み立てているのが多いと思います。
でもそれは間違ってはいないが、「正解でも無い」と思っています。
1番早くて安くて品質が良くて安全で等といった項目において評価が決まると思います。しかし評価が決まっても正解ではありません。例え100点とっても満点ではないのです。110点とる人もいれば、200点の人もいる訳です。それが「差別化」につながってきます。
その時代、その時は良いかもしれませんが時代の潮流は絶えずダイナミックに動いているのです。したがってその瞬間では良いかもしれませんが、永続的に考えて行くと正しい事では無くなって来ると思うのが私の考え方です。(ここで言う正しくないと言うのは、事業としてどうかという判断基準です。)
従って仕事の内容が進化して行くのと同じで、段取りも進化して行く必要があります。
その様な事を考えながら工場の中を見渡してみました。これから少し具体的に掘り下げて研究して行きたいと思います。
2006.10.07:s-mold

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