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▼冬に備えながらものづくり
冬将軍への対策で、古来続いてきているものの中に、「雪囲い」というのが有ります。
あまり積雪量の無い地域の方は馴染みがないと思いますが、テレビなどで良く紹介されています。(金沢の兼六園とか)
積雪で木々が折れたりしないように、棒で支えたり、縄で吊ったりと、見栄え良く木々を包み込むようにします。
大抵北国の枝振りが立派な木々は雪囲いしています。
「今年は雪が多いだろうか?」
「いや少ないだろう。」とか会話はしますが、まず雪囲いは絶対に行います。
何時から始まったのかは判りませんが、毎年の恒例行事(?)には違いありません。
年末近くなると
「おまえんとこ、雪囲いしたが?」
とか
「スノータイヤさとっかえだが?」
とか。季節感のある日常会話が増えてきますよ。
前述しましたが、この雪囲いは見栄えが大事。
雪に強ければば良さそうなのですが、そこは日本人。
目で食する人種ですから。芸術まで進化してゆくのですね。
これも立派な技能です。ものづくりの延長線上にあります。
もしかしたら技能保持者が少なくなって行くかもしれないです。日本全体で言っても積雪のある地方にしか必要ないわけなので。
さて、長井市内には沢山の銘木がありますが、その中の一つである「山形県立長井高等学校」の松。これ、枝振りがすごくいい。学校を創設するにあたり土地を寄付した地元の名士からの寄付だそうです。(土地についていたのか、後で寄付したのかよくわかりません。)
長井市には結構こういった話が多いです。偉大なる郷土の先人たちに恥ずかしく無いような生き方をしなければなるまい。
◎ で、その松の雪囲いです。
画像 (小 中 大)
2009.12.14:s-mold
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