レインボープラン推進協議会

▼かあさんの自由研究 「コンポストと台所用洗剤」E

前回は、台所用洗剤に生分解性の高い界面活性剤が使用されていることを紹
介しました。1960年代に洗剤による河川の汚れが問題となって以降、生分解性
に優れるものが積極的に開発され使用されるようになったそうです。

さて、レインボープランでは、1日に約2,500世帯の生ごみを収集しています
が、仮に1世帯当りスプーン1杯程度の洗剤原液(≒界面活性剤2g)が混ざって
いて、計5kgの界面活性剤が混入したとします。たい肥中の界面活性剤の分解を
研究した資料は見当たらないので、東京大学大学院農学生命科学研究科の荒木
徹也准教授が、土壌での生分解の評価などをもとに試算したところ、仮に5kgの
界面活性剤が混入しても、約90日を経てコンポストになる頃には数mgに減少
するという結果でした。たい肥化の過程は微生物が働きやすい高温多湿の環境
なので、分解はより進むと考えられます。以前紹介したように、界面活性剤が農
業資材にも広く使用されている点を考えても、洗剤の泡が生ごみに少々混ざっ
たところで、農地や作物に影響を与える心配はなさそうです。    (続く)
2020.12.01:rainbow

HOME

rainbow

powered by samidare