レインボープラン推進協議会
▼聞かせておごやぇ〜 市民のみなさんにインタビューC
インタビューに答えてくださったのは、豊田地区の時庭で農業を営む遠藤孝志さん(39歳・2018年9月現在)です。「馬のかみしめ」など置賜の在来作物や特産品の「行者菜」を生産し、農産物を使った商品開発にも取り組んでいます。
Q:レインボープランの印象、どうですか?
A:生活から出た残さを田畑に還し、作物を育てる。昔は当たり前だったこの姿を、現代のしかも街中で実践していることがこの取り組みのすごい点だと思います。
なお、域内循環という意味では矛盾するかもしれませんが、市外にも循環堆肥として流通させればもっと広がりが出るのではないでしょうか。
Q:食の安心や地産地消、どう思いますか?
A:今は学校給食でも長井の食材が多く使われていますね。私も食材を提供していますが、子どもたちが口にするものだから責任を持って安心と安全を約束していかなければと感じています。
よく「生産者の顔が見える野菜」と言われますが、農業者にとっても、「食べる人の顔が見える農業」というのはモチベーションがあがるものなんですよ。
最近は様々な食育の取り組みがされていますが、学校だけでなく家庭でも長井の食材を手に取って、どのように作られどのように届くのか、家族で話す機会が増えれば、次の世代に想いを伝えていけるのでは、と思います。
Q:環境にやさしい農業、どんな思いを持っていますか?
A:戦後、人口と消費の増大に応じるため農薬と化学肥料を多用する農業が普及しました。
その結果、私が小さい頃は当たり前に見られた蛍などの昆虫が激減し、土壌も汚染されてしまったと感じています。
近年は農業者が減少して、管理を楽にするために除草剤も多く使われています。
全く使わない、というのはすぐには難しいことです。
でも、減少に転じた人口と消費に合わせた農業のやり方、大量生産よりも少量でも価値のあるもの、減農薬栽培や有機栽培など付加価値が高いものを作って、収入を確保しつつ農地を保全する農業をやっていきたい。
次の世代にこの豊かな土地を引き継いでいかなければと思っています。
[広報ながい2018年9月1日号 掲載「虹の郷発希望行き」196号]
2018.09.01:rainbow
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