レインボープラン推進協議会

▼消費が支えるめぐる循環の輪〜レインボープラン農産物をもっと利用しましょう!

ある日の菜なポートでのこと、売れ残った農産物をトレーで運ぶ生産者の姿。
トレーの中にはレインボープラン認証シールの貼られた農産物が少なくなく入っています。ため息をはきながら運び出す生産者の後姿はとても寂しげです。

レインボープランが始まったのは15年前。化学肥料や農薬に依存しすぎた戦後の農業が、市民の食生活や生産現場を蝕む現実を見つめ、百年後のまちづくりを見据えて、「土の健康と台所の健康づくり」が域内で回り続ける仕組みとして生まれました。

 中央地区から出される未利用だった生ごみが、ていねいに分別され、コンポストセンターで堆肥化され、農地にすきこまれます。

 土の中の微生物たちは堆肥を食べ、排泄物によって土をミネラルなどの栄
養素に富んだふかふかな状態に保ちます。

 私たちは、その土で育った野菜を通して、ミネラルなどの栄養を受け取っているのです。そして、それらは幼い子どもたちの健全な味覚を早い時期につくり、また心身の健やかな成長にも欠かせない栄養素となるのです。

レインボープラン認証農産物づくりは、農薬や化学肥料を控える分、草取りや手作業で虫を取るなど、けっして楽な仕事ではありません。その苦労や手間をかけ生産された農産物の証として貼られるのが認証シールです。

 認証シールは地産地消に加えしっかりした栽培履歴(その農産物がどのような肥料・農薬を使って栽培されたかの記録)の裏づけがあり、消費者もレインボープランに参加している証でもあるのです。

「まち(消費者)が、むら(農家)の土の健康を守り、むらがまちの台所の健康を守りかえす」。レインボープランの考え方のひとつでもあるこの言葉の意味は、まさに健康な土からスーッと芽生えた農産物をデザインした丸い小さな認証シールの中に、生産者の思いとともに込められています。

 しかし、もう一方の消費する側が、生ごみの分別だけにとどまってはいないでしょうか。認証農産物が市民の台所に届いて初めて生産者の汗が報われます。
生産者の笑った背中が見たいものです。

[画像]

このシールがレインボー農産物の目印です
(実物はカラーです)

広報ながい 2012年11月1日号内 「虹の郷発希望行き」掲載記事

2012.11.01:rainbow

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