25日土曜日は「家族のゆくえ~希望格差社会の中で~」という山田昌弘氏の講演を聞いてきました。
山田氏はとても柔和な暖かみを感じさせる素敵な方でした。
内容は男女共同参画に結びつけての話だったので、私が思っていたもっと核心に触れた話ではなかったですが、学びの多い講演会でした。以下、印象に残った箇所を掲載します。
・「希望」は努力が報われること、「絶望」は努力が報われない
・男女共同参画は女性だけでなく、男性のためにもある。
「男性一人の収入だけでは妻子の豊かな生活を支える見通しが立たない」ことが 少子化や結婚しにくい状況をうんでいる。
固定的役割分担意識やそれを前提とした制度にこだわる男性と女性は結婚しにく い。
男女が共に稼いで豊かな生活を維持するように転換しなければ少子化に歯止めが かからない。
・男性を育てる視点が必要
経済的な問題 女性が活躍する場を邪魔しないように
男性に女性的能力を身につけさせる場を
家族的問題 夫婦二人で無理せず共働きできる条件整備
男女の育児休業、若者の就労支援
社会的問題 新しい男性性、男性に企業以外のつながり(地域、NPO等)
・子育ては、“楽”させるためではなく、自立させること
・「中年親同居未婚者」が12.6パーセント(8人に1人) 親は片親(特に母 親)