6月14日(水)19時~21時 村山市の甑葉プラザにて「ひきこもり入門講座」を開催しました。
はじめに、参加したみなさんから簡単な自己紹介と、講座で持ち帰りたいことは どのようなことかなどを話していただきました。
それを受けて、ぷらっとほーむ 共同代表の滝口より話題提供いたしました。
平成25年に山形県で「困難を有する若者に関するアンケート調査」をしていますが、そこから見えてきたことのひとつに30代・40代の割合が多いということがありました。
なぜでしょう?
みなさんはとても興味深く話を聞いていらっしゃいました。
どんな内容だったか、ちょっとだけ ご紹介しますね。 ―――――――
2008年のリーマンショック以降、社会のありようが変わってしまった。
派遣切り、非正規雇用、ブラック企業・・・など不安定な労働環境で、失業状態もしくは半失業状態にならざるを得ない人が増えていること。
そうした肩書や所属を失った若者に対して「仕事もしないでフラフラして」とか「早く職を探したら?努力が足りない」などという批判的な言葉が向けられてしまうのが今の社会。安心して「つらい」とか「助けて」と言いにくい、寛容さの失われた社会では、若者が一人で抱えて、こもってしまいがちになる。
『ひきこもり』は、その人が弱いというような心理現象ではなく、社会の冷たいまなざしがひきこもらせてしまっているという社会現象であること。
また若者だけでなく、例えば嫁いできた女性が地域のしきたりを知らずにしてしまった振る舞いによって、近所の人から責められて外に出ることが出来なくなったりすることがあるように、ある条件が重なると、誰でもなるのが『ひきこもり』である。
そんなとき、肩書や所属を問われることなく安心して過ごせる居場所が 当事者や その家族にとって大切な足場になる。―――――――――――
というような 滝口共同代表の話でした。
村山市は 2020年東京オリンピック・パラリンピック開催に向けて、新体操競技が世界でもトップレベルのブルガリア共和国のホストタウンに登録され、この講座の翌日から選手を迎え入れるとのことで、行政の方はバタバタしておられる様子でした。
またサクランボの時期とも重なり、参加者はいつもより少なめでしたが、後半のトークシェアは それぞれのテーブルごとに様々な話題が尽きませんでした。
ご参加いただいたみなさま、ありがとうございました!
この開催のためにご協力いただいた、村山市教育委員会 生涯学習課さんに心よりお礼申し上げます。
※次回は 6/28(水)19時から21時 同会場にて、個別相談会(要予約)です。
いつ自分が社会的に弱い立場になるかなんてわかりません。
人生は波です。いい時もあれば、そうじゃないときもある。
困難を抱えた人に、そういうときもあるよねと、優しいまなざしとあたたかい言葉を持って、心に寄り添いながら手を差し伸べ、共に支え合える社会であってほしいと強く感じました。わたくし自身も活動意欲が高まった講座になりました。
(ぷらっとほーむ アウトリーチ事業 責任者 、クローバーの会@やまがた 代表世話人 ひぐちあいこ )
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