親の学び連続講座 第三回目は 職場のメンタルヘルスを軸足に ご活躍しておられる東谷慶昭先生(東谷心療内科医クリニック院長)をお迎えして開催しました!
心の健康について、自分でできる体の手入れ、生活習慣や睡眠とうつ症状との関係などについて教えていただきました。
お話をお聞きして、時代と共に体や心の症状が変わってきていることを知りました。自分もそうですが日本人は全体的に睡眠不足のようです。東谷先生は具体例をあげながら、それが社会にとってもマイナスであるとお話しされました。
心の健康のためには睡眠をしっかりとるとか、運動をする、三食きちんと食べるなど、特別なことでなく日常をていねいに暮らすという意外にシンプルなことが大事なんだなぁと思いました。
「大変だ」とストレスを感じる日々であっても、反面「やりがい」「達成感」などのプラス成分があり、そのバランスが大切なことがわかりました。
私たちはストレスがなくなって、楽しいことばかりになればいいと考えがちですが、大変さが減ると満足感までも結果的に減ってしまうということを「退職うつ病」を例に挙げてわかりやすく説明してくださいました。
このように物事にはマイナスの面とプラスの面があり、どうしてもマイナスの面が目につきます。だからこそ、陰に隠れたプラスを探す練習をすることが大切とのことでした。
それができるようになれば世界が違って見えてくるそうですよ♪
また、「わたしメッセージ」の大切さについて、東谷先生が出会った不登校のお子さんと親御さんの会話を取り上げてお話しくださいました。
「わたし」が主語で会話が出来てたかしら?などと振り返りながらお聞きしました。
勤労者の自殺者のキーワードは「孤立」だそうです。
孤立を防ぐためには、まわりに相談できる人がいることや、家以外の『もうひとつの家族』があること。たとえば趣味のサークル、親しい友人、親戚、同級生、同じ悩みを持つもの同士のあつまり、フリースペースなどです。
良好なワークライフバランスと、安心して過ごせるふたつ以上のコミュニティーが大切なんですね。
他にも東谷先生が大切にされている言葉について触れてくださり、その言葉に私もとても励まされました。(詳しくは年度末に発行する冊子にまとめますのでお楽しみに!)
東谷先生、貴重なお話ありがとうございました。
自分の幸せ感をどうデザインしていくか とても勉強になりました。
東谷先生は【ストレスと「うつ」がわかる本~精神科医からの生活のヒント~】という本を出しておられます。
お子さんと向き合う上で、とても参考になると思います。
おススメです☆
さて、連続講座も今回で終了しました。
1回目は フリースクール代表 白石祥和 氏(With優)
2回目は 心理カウンセラー 金藤晃一 氏(トータル・カウンセリング・スクール)
そして最終回の3回目は 精神科医・産業医 東谷慶昭 氏(東谷心療内科クリニック院長)
をお迎えし、それぞれの分野からのお話をお聞きしました。
多様な講師をお迎えしたことで視野が広がったり、価値観を問い直していただく機会になればうれしく思います。
ご参加いただきましたみなさまありがとうございました!
東谷慶昭先生のお話をお聞きしました♪
2015.12.26:oya-ibasho:[◆不登校・ひきこもりに関する学び]
この記事へのコメントはこちら