毎月 ぷらっとほーむの活動通信に掲載させていただいている『クローバーのそよ風』。
10月号に載せた記事です。
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~不登校・ひきこもりの子どもをもつ親の会【クローバーの会@やまがた】世話人の樋口愛子が日々の活動で感じたことを気ままにつづります~
先日、不登校や発達障害について調査・研究をされている方のお話をお聞きする機会がありました。
学校に戻りたいと思っている子どもへの対応の一つで『沖に向かわせることと壁に向かわせること』についてお話しくださいました。――つい学校の先生は「無理しなくていいよ。出来るだけでいいから。」と言ってしまいがちだが、沖に向かって泳がせているのと同じで子どもにとってツラい。例えば5mなら泳げそうと子どもが言うなら、5m先の壁に向かって泳がせ、決してそれ以上は無理させない。約束した時間以上は学校にいさせないこと―― すんなりやれる体験はうれしく感じ、自信がついてくるということでした。このように、なるほどと思えるお話が様々ありました。
しかし、私にはどうしても違和感をぬぐえなかったところがあります。『子どもにとって「学校」は社会そのもの、社会の中で自分らしく生きていくためには学校復帰が目標』とおっしゃったことです。(「真の問題解決は、自分で考え、自分で決定し、自分で行動出来ること」と言っておられたことを付け加えておきます。)
もちろん、それを望む子どもにとっては目標かもしれませんが、望まない、望めない子どもたちもいるのです。教育が人間の成長を促し社会で生きていく力を伸ばすことだとするなら、学びの場は学校だけとは限らないはずです。今はフリースクール、フリースペースなど子どもたちの居場所は学校以外にも存在しています。そしてわが子もお世話になり、そういった場所が重要な役割を果たしていると感じています。
お話し下さった方は、「不登校」はあくまでも緊急避難であり、(いじめなどの)問題を解決し、また学校に行けるような環境をつくらなければならないと最後におっしゃいました。
多くの子どもが息苦しさを覚える今の学校に再び適応させることを目標にすること、みなさんはどう思われますか?
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親の会で この話題について 皆さんで語りたいなぁと思っています。
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