終了しました!【第4回ひきこもり入門講座】

  • 終了しました!【第4回ひきこもり入門講座】

7月2日(水)19:00~ 天童中部公民館にて【第4回 ひきこもり入門講座】開催いたしました!

参加者は16名でした。

今回は民生委員さん、学校の先生(小・中・高)、行政の方、大学生、主婦、市議の方、若者の就労支援をなさっている方、不登校の子どもと関わる機会が多いお仕事の方、不登校・ひきこもりのお子さんを持つ親御さんなど さまざまなお立場の方に参加していただきました。

それぞれが、お互いの経験や情報を交換できる非常に有意義な講座になったと感じています。

まずはじめに、自己紹介をしながら講座で聞きたいことや現在困っていることを、ひとりひとり話していただきました。

それを受けて、「不登校」「ひきこもり」「ニート」が どのあたりの年代から増えてきたのか、その背景にあるものは何かということを社会学者でもある滝口氏から話題提供。

高度経済成長の結果、日本人のライフコース(ふつうの生活)という概念ができてしまったが、そのあたり前の生活のしかたは、今の時代にはあてはまらなくなってきている。

特に1995年の経団連レポート「新時代の日本的経営」以降、正社員として働ける人は少なくなり、派遣社員や非正規労働者が多くなった。

工業からサービス業に基幹産業がシフトしたポスト工業社会のもとでは、コミュニケーションの巧拙が「仕事ができる/できない」に直結するようになった。ゆえに、コミュニケーションが苦手な若者が切り捨てられ、彼らは所属や肩書きを失い孤立してしまった。

というような内容を聞きました。

時代背景を知ることで、本人のがんばりではどうしようもできない現実があること、

若者が「ひきこもっている」というより、所属やカテゴリがないと人間扱いされない社会こそが「ひきこもらせている」ということがわかりました。

このことを知るだけでも、ひきこもらざるを得なかった方の苦しみや辛さが少しは理解できるのではないでしょうか?

そして、まず必要になってくるものは

肩書きや所属を持っていないことを詮索されない場所。そこにいることで負い目を感じずにすむ場所。安心して過ごせる居場所があれば、家にひきこもらずに社会につながっていられる。」という滝口氏からの話がありました。

それから休憩をはさんで、テーブルごとに感じたことなどを出し合っていただきました。

そして発表していただき、参加者みんなで共有し、滝口氏がそのまとめをいたしました。

地元からのご参加も多く、遠方からお越しくださった方もいらっしゃいました。

お忙しい中でのご参加 、ありがとうございました。


たくさんのご感想をいただきましたので、次のブログでご紹介させていただこうと思います。

次回は、8月6日(水)19:00~ 寒河江市中央公民館にて開催いたします

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