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巨人・大鵬・卵焼き
60年代のプロ野球中継といえば巨人戦を日本テレビ系が独占中継していて、全国の野球ファンはそれを見るしかなかった。「巨人・大鵬・卵焼き」といわれたほどの国民的人気はテレビ放送によって獲得したものである。
当時の野球中継はネット裏にカメラを置いて審判の背中から撮り、現在とはまるで反対の位置である。昔から野球ファンの中には、「そのほうが見やすかった」という人が多い。確かにキャッチャーがサインを出す動きが目に入らず、ネット裏で観戦しているような気分だった。
実況するアナウンサーと解説者にも名人が多かった。NHKの解説者、小西得郎は「何ともうしましょうか〜」と小西節といわれる口調で名解説をしたし、日テレには越智アナがいたし、現在のようにアナウンサーが絶叫したり、解説者が選手を持ち上げたりすることはなかった。
また、ONというスーパースターが選手としてだけでなく人間としてもファンから敬愛された。ダイヤピアス清原などV9当時では考えられないことで、巨人戦視聴率が下がり続けているのはON引退後、善玉より悪玉のヒーローが目立ち過ぎたためか、江川に始まり、桑田、落合、清原、そして高額年俸の外国人選手など。長嶋キャラのような4番打者が出てくれば巨人の人気復活も可能だと思うのだが…でも無理か。
2006.01.26:
osamu
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