おさむ茶マイルーム
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ALWAYS三丁目の夕日
昨日、ここの「昭和な時代」でも取り上げた映画「ALWAYS三丁目の夕日」観てきました。ストーリーがどうこうとかいうのではなく、出演者全部が主人公のような映画でしたが、泣ける映画でないにもかかわらず、涙腺が止まりません状態でした。
舗装されていない泥道、キリンジュース・キンチョー・グリコの鉄看板、トタンでできた家、駄菓子や、オート三輪、路地裏で遊ぶ子ら…そのどれもこれも非常に正確に再現されていて、とてつもない懐かしさに浸ってしまいました。
今と比べると、まだ、決して便利とはいえない時代、いやとても貧しかった時代、でもそれを超えて余りある人のあたたか味あったような気がします。今、幼児への事件が続出してますが、あの頃って地域みんなで子供達を包んでいたような気がします。
登場人物は、人がよくて情にもろくておっちょこちょい売れない作家役の吉岡秀隆がいい味だしていました。「北の国から」のジュンが、こんな冴えないオッサン役やるとは…、あのうだつの上らなさ、むさ苦しさは、あれは地なのだろうか?と思うほどでした。それにからむ踊り子上がりの飲み屋の女(小雪)との切ない恋も素敵でした。
戦後の復興期。人々は、日本を発展させよう、暮らしを良くしようと、ある意味一つの方向に向かって頑張っていたんですね。そこにはまわりの協力関係も必須だったし、お互いにお互いの成功を喜び合いながら生きていた。
我が家にテレビが来る!冷蔵庫、洗濯機が来る!今では考えられない程の感動だっただろうと思います。モノを欲しがる気持ち、何かを成し遂げる達成感はいい。でも、そのために愛を捨ててしまわないようにというメッセージを受け取ったような気がします。
劇場を出てから再び、涙がこぼれおちました。
過去の自分。今現在の自分。未来に歩いていく自分。振り返って「あの時は美しかったんだなぁ」と思える自分がいるならば、今を美しいと感じながら生きられるはず。ノスタルジーに浸りたい人、自分を見失いそうになっている人、生き方を探したい人に「これが君のルーツだよ。命は繋がっているんだよ。」とやさしく語りかけて、大事なものに目を向けさせてくれる。そんな映画です
2005.12.09:
osamu
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