おさむ茶マイルーム

▼甲子園に重ねて思うこと

 我々団塊世代の男どもは、ほとんどが野球少年であった。学校から帰れば、人がいようがいまいが、日が暮れるまで野球ごっこに夢中になったものだ。ですから野球は基本的に好きなスポーツな筈だが、試合を見たいという思いは年々失せていくような気がする。それはプロ野球が面白くなくなったからである。特に今年のセリーグは阪神・中日以外のチームはレベルそのものを疑うようなゲーム内容で、さらに面白くなくした元凶は巨人に他ならない。つながりのない大砲ばかりの打線、一塁まで全力で走らない選手達、緩慢な守備・送球などなど。これがプロかと思うようなプレーが一試合で何度見られることか。だから、最近の巨人戦のTV中継はほとんど見ない…というより見たくないのだ。友人も「大リーグは見るけど、日本の試合は見ない」と言っていたが、こういう人が増えているのではないだろうか。    

 日本のプロ野球の衰退はプレー以外にもある。ドラフトの改悪(逆指名)など、挙げればキリが無い。挙げ句の果てが、選手からもソッポを向かれてしまった。野茂、イチロー、松井などの一流プレイヤーの大リーグへの脱出である。これだけでもファン離れの要因になっていると思うが、日本のプロ野球が面白くなくなったと感じている人が増えているということであろう。ファンの目線での改革やオーナーの人心一新も必要であろう。
 今日、高校野球は駒大苫小牧のV2に終わったが、甲子園常連校の行き過ぎた選手集めなどはさておき基本を大事にしたプレーは見ていて気持ちがいい。正月の高校サッカーやラグビーなどでも同じように思うが、一所懸命なプレーはたとえ点差が開いても見ていて面白い。ただし、以前の明徳の馬淵監督の松井に対するランナーのいない状況での敬遠のような采配は見たくない。正々堂々としたプレーを期待したい。結果の勝ち負けではなく、勝負をしてもらいたい。そういうプレーこそプロ野球選手には逆に見習って欲しいというのは、あまりに青臭いか。

2005.08.20:osamu
[2005.08.23]
同感です。 (M)

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