おさむ茶マイルーム

 ライブドア事件と民主党メール問題。この2つの事件を契機に世の中の流れが少し変わったような気がする。それは『世代交代=善』という見方である。ライブドアは20代~30代の経営陣が暴走し、民主党では30代~40代の議員と執行部が右往左往し、世論の批判を浴び続けた。結局、両社とも経験豊富な〝大人〟が乗り出す形で事態の収拾にあたっている。
 確かに年老いても権力や地位にしがみつく姿は老害以外の何ものでもなく、組織の活性化は滞る。一方で、若い連中というのは、年長者のアドバイスも「時代遅れ」と一刀両断する。ただ裏を返せば、若さゆえの未熟さを認めたくがないために、気の合う仲間内だけで事を進めたがるのかもしれない。

 それも順風満帆のうちはいい。だが壁にぶち当たったとき、理屈だけで乗り切れるほど、世の中は甘くもなければ、単純でもない。打開には経験によってしか培われない人付き合いの機微が求められてくる。大切なのは、年長者は若者に機会を与え、若者は年長者の苦言に謙虚に耳を傾ける。これからの時代、この辺りのバランスをうまく取るのが成功の秘訣になるのではないだろうか。



▼この記事へのコメントはこちら
名前

件名

本文

URL

画像

編集/削除用パスワード
※半角英数字4文字で自由に入力下さい。


手動入力確認イメージ
※イメージ内の文字を小文字の半角英字で入力して下さい。



 ※ 投稿後、すぐに反映されます。