今年の芋煮会には宮城県や福島県などの近県在住のお友達、123(泉)の会や米屋さんの撮影グループ、伊藤桃さんのファンなどがおいでになった。参加者の中には旧知の方もおられて、偶然の再会に驚いた様子も見られた。考えてみると鉄道が好きで、写真が好きな人たちである。目的地の遠さは苦にもならないのだろう。そして初対面であっても話しかけるきっかけさえあれば、すぐに親しくなれるようである。
さて米屋さんが当駅を撮影旅行の場所に選んだのは、地方での撮影の際に大切なことを感じて欲しいとの意図があったように思われる。そして参加された皆さんは、「駅の中で宴会ができるなんて」「芋煮会のおいしさに感動した」「温かく迎えてくれて嬉しかった」「また来ます」との言葉を残して帰って行った。これを聞いてちょっとホッとした。
自分たちが小さい頃は、正月やお盆、神社のお祭りなどに叔父さんや叔母さん、従弟たちがたくさん集まったものだ。その時、おばあさんが「何にもないなだ。さわぎがごっつおうだごで=たいしたものはないけれど、こうやってあわただしく動いて迎えているのが御馳走だと思ってちょうだい。」と言ったことを思い出す。さわぎがごっつおう。こんな気持ちを大切にしながら交流の輪を広め、深めて行きたいと思う。