長井線全線開通100周年の昨年、西大塚駅では長井線祭り協力事業が行われた。昨年の駅前の様子を見ると、地元の人たちのおもてなしぶりと楽しい様子がとてもよく感じられる。やはり大塚地区交流センターと同駅協力会が協働で行っているというパワーが伺えて羨ましくも思える。(写真提供:川西町役場)
今年も10月20日に長井線祭りが行われる。第1回の長井線祭りは、国鉄長井線廃止反対運動が始まった1981年(昭和56年) 4月22日である。「今日もあの娘は長井線」が運動のテーマソングとなったものである。当時以上に、生活の足としての鉄道の利用頻度は少なくなっているだろう。だからこそ、長井線祭りを地元の人たちが駅に集う日、長井線が縁で繋がった人たちと再会する場にしていきたいものだ。
年に一度だけでもこんな風に駅に集まることができればいいなぁ、と思う。そして「また今年も来たよ」との会話ができるような関係がつくられればもっといい。無人駅であっても、駅ノートだけの交流であってもよいのでないか。鉄道や駅舎を通して地元と沿線住民、そして旅人との間に新しいコミュニティーが生まれていく。そんな姿を夢みたいものだ。