駅に残る思い その6(木製ランタン)

 駅舎には「羽前成田駅の木製ランタン」と題したパネルと、10個程度の木製ランタンがある。パネルには「このランタンは、羽前成田駅の改修工事で出た戸の廃材で作られたものです。羽前成田駅の木造の良さや暖かさを知ってもらいたいと思い制作しました。」と記されている。

 

 これを制作したのは、市内の建築関係の短大で学んでいたH君。13年前に、おらだの会では木造駅舎の復元(修繕)工事に取り掛かっていましたが、H君はこの工事に興味を持ち、いつしか私たちの事業にも参加するようになります。

 

 H君は卒業後、仙台に就職したと聞きました。H君の他にも若い人が成田駅に来てくれました。今はそれぞれの道で頑張っていることだろうと思います。H君が残してくれた木製ランタンは、そんな若い人たちとの楽しい時間があったことを思い出させてくれます。ランタンに灯りをともしながら、再会の日を楽しみに待っていようと思います。

 

H君と駅茶のこと、若い人との想い出はこちらから

 → 「駅茶」の思い:山形鉄道おらだの会 (samidare.jp)

 

→ 停車場憧憬 若き旅人達へ:山形鉄道 おらだの会 (samidare.jp)

2024.01.23:orada3:[駅茶こぼれ話]