フラワー長井線は先月31日から運休していたが、4日午後、5日ぶりの運行を開始した。あやめ公園駅から羽前成田駅間の踏切に障害が発生したための運休だそうだ。地元紙によれば線路上に列車がいることなどを感知する装置のケーブルの断線が原因だという。ケーブルは耐用年数が40年ほどで、山形鉄道が開業した1988年(昭和63年)以前から使用していたとみられ、経年劣化が原因で断線した可能性があるという。
2018年(平成30年)山形鉄道開業30周年の1月末、約10日間の運休があった。大雪によって除雪作業が間に合わず、除雪車両がダウンしたのに加えて試走車両が雪に乗り上げる事故が発生したものだ。この時の通学に係る混乱は大変なものだったと地元紙は伝えている。
今回の信号機のトラブルによる運休によって、沿線にある南陽高校では200人超の1、2年生のうち100人程度が登校できずにオンライン授業となったとも報道されていた。コロナの経験が生かされたことを喜ぶことはできない。せめて山鉄社員が安心して業務を遂行できる設備基盤が確立されることを祈りたいものだ。
2018年の様子はこちらから
→ 大雪だ、頑張れ山鉄!:山形鉄道 おらだの会 (samidare.jp)
【おらだの会】写真は小口昭氏「長井線今・昔」より。ラッセル車には工務区の社員4人が乗り込み、雪が多い時は午後10時から翌朝4時半ごろまで作業をするのだという。