(43)何を残したいのか  写真撮りツアーで学んだこと

 平成24年の9月8、9日に『写真家宮嶋康彦さんと歩く写真撮りツアー』を開催しました。横浜や静岡などからの参加者も含め十数名の方が、カメラを片手に地区内を歩き回りました。しかもこの両日は成田八幡神社の祭礼にあたり、9日は駅前で歌謡ショウなども行われる第1回の成田絆祭りが行われることになりました。横浜から参加された女性の方からは、「田舎で何もない所だと言われたけれど、横浜の方が何もないことを知ってショックだった。」との感想をいただきました。

 

 6月に下見に来てくれた際に、宮嶋さんからいただいたアドバイスを紹介します。「普通の暮らしの価値」「何が大切で何を残したいのか」「媚びないで欲しい」との言葉が、コロナ禍の今ひときわ重く感じられます。私たちが残したいものは、一体何だろうか。

 

・自分の故郷を見直す、生まれ育った風景を見直すきっかけにして欲しい。

・普通の田舎が正しくあること、普通の暮らしに価値があることを理解して欲しい

・景勝地がないことを悲観することはない。都会の参加者は「普通」に心が癒されるもの。

・旅人は長い歴史を感じたい。時間が作り上げた歴史と失われたものを感じたいものである。

・長井で有名な黒獅子は村祭りが基本であり最も魅力のあるものである。黒獅子が練り歩く町を大事にして欲しい。

・何が大切で何を残したいのか。媚びないで欲しい。

 

写真撮りツアーの様子はこちらから

 → 成田駅イベント情報:山形鉄道 おらだの会 (samidare.jp)

 → 町歩き魅力ポイント写真帳:山形鉄道 おらだの会 (samidare.jp)

 

 

【おらだの会】写真はツアーに参加した小松さん提供。獅子舞の前に身を清める子供たち。

2022.06.18:orada3:[羽前成田駅100年物語]