待合室と言えば出札口ですが、駅舎探検のカメラは、下からのぞき込む趣味があるようです。今回は、カウンター下の持ち送りに注目してください。
羽前成田駅のモノは、古代文明の遺跡を想起させるような幾何学文様の切り込みが施されています。それに対して西大塚駅のモノは、さりげない曲線で仕上げられ、しかも大小の持ち送りを配しています。
出札口は、当時の国鉄にとって最も大事な場所であったと思われますので、その施工についても詳細に指示されていたと思われます。とすると、両駅のこの意匠の相違は、8年間に生まれた建築様式の変化によるものと思われます。もちろんこの場所が、建築当時から手を加えられていないとすればですが。