木造駅舎『絆』展  二人の写真家が目指したもの

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 2015年(平成27年)10月の長井線祭りに参加してくれた広田泉さんは、翌年から続けざまに長井線応援企画を実施してくれました。2016年(平成28年)4月の「ちゃぶ台写真展」に続いて同年10月に企画された「長井線祭り協賛3駅交流写真展」が印象深いものでした。西大塚駅で米屋こうじさん、時庭駅は123の会、羽前成田駅で広田泉さんが写真展をやったのです。この事業と同じような企画を、米屋こうじさんは2012年(平成24年)4月に実施していました。西大塚駅と成田駅、蚕桑駅で行われた「木造駅舎ギャラリー展」がそれです。

 → 三駅合同写真展:山形鉄道 おらだの会

 → 鉄道憧憬 山形鉄道駅舎内写真展・後半スタートです。

 

 二人の鉄道写真家は、沿線の各駅が住民と共に盛り上がっていく姿を追い求めていたのではないかと思うのです。広田さんが語っていました。「何とか線路を繋げ、人を繋げてニッポンを繋げたい。本気でそう考えていますので、応援よろしくお願いいたします。」と。「ローカル線は地元の人に愛されないと残っていけない。だから私は、駅を愛している人を応援したい。」と。その思いは、米屋さんも同じ思いであろう。広田さんは最後に語ります。「地元の人に言いたい。皆さんは何をやってる? ここで生きる覚悟がありますか?」と。10年たった今、私たちは「線路を繋げて人を繋げる」ことができたのだろうか。

 → 広田泉さん逝く ~ 線路を繋げて人を繋げて:おらだの会

2025.07.04:orada3:[停車場風景]

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