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広田泉伝[3] 元気が出る鉄道写真展2011

  • 広田泉伝[3] 元気が出る鉄道写真展2011

 2011年7月頃、山形鉄道から写真展開催の依頼を受けた広田さんは、これを快諾します。会場はその年の6月に第1期改修事業が行われた羽前成田駅。これが鉄道写真家・広田泉さん、「123(いずみ)の会」との出会いでした。この出会いが、その後のおらだの会の活動を支えてくれることになるのでした。写真展は2011年10月15日から11月13日までのロングラン。しかも12月17日には広田さんを囲んでの忘年会まで行われました。写真展の挨拶欄に広田さんは次のようなメッセージを寄せています。「本気でそう思っています」が胸を打ちます。

 

 「鉄道写真家・広田泉です。鉄道写真を撮り始めて40年ということで色々なことをやろうと考えていたのですが今年は大変なことになってしまいました。思い出の場所や大好きな場所が津波や豪雨により災害を受け線路もまた・・・。何とか線路を繋げ、人を繋げてニッポンを繋げたい。本気でそう考えていますので応援よろしくお願いいたします。」

 

 この写真展はおらだの会にとっては活動のターニングポイントとなったものです。そのため成田駅開業100年に広田さんを真ん中にして同窓会をやりたいと思っていたのでしたが、果たせぬこととなりました。「元気が出る鉄道写真展2011」の出品者メッセージの一部を紹介します。広田さんとつながる参加者それぞれの想いを感じることができます。

 

◆まだ少年だった頃、写真に関心を持ったそもそものきっかけが鉄道でしたから、走り去る列車の影はまるで遠い日の記憶のようです。(eguchi)

◆この展示も多くの人が参加して、たくさんの意志が注がれています。この人と人との繋がりによって、色々な人の元気が生まれることを祈っています。(yohhei)

◆人や物だけでなく文化や経済、人びとの様々な感情も運んでくれる鉄道は元気の源です。何かをすることでエネルギーが大きくなる事を願い、写真展に参加させていただきました。(mayumi)

◆今年はつらい事、悲しいことが沢山ありました。でも「必ず明るい未来が待ってる」そんな思いを込めてシャッターを押し続けました(youko)

◆都会に暮らす中で、故郷での思い出を探すために鉄道写真を撮り始めました。周りの景色が変わっても、鉄道が変わらずそこにあったからです。ホームを歩く人、駅舎で談笑する人、列車の窓に浮かぶ人、そこには間違いなく存在した自分と友人や家族との思い出が重なります。鉄道にはいつも郷愁を、そして先につながる未来を感じます。街と街、そして人と人。大切に暖かく、いつまでもつないでいて欲しいと思います。(hiroshi)

 

 

 写真展の様子はこちらから → ウィークエンドパスを利用して山形新幹線で赤湯駅へ 元気が出る鉄道写真2011の旅 その1 - とくとみぶろぐ (tokutomimasaki.com)

2023.04.07:orada3:コメント(0):[がんばるニャンズ]

広田泉伝[2] 写真集「ここから始まる」刊行

  • 広田泉伝[2] 写真集「ここから始まる」刊行

 広田泉さんは西大塚駅での写真展の後、山形鉄道本社を訪れ、山形鉄道の社員に当時制作中であった写真集のモデルを依頼している。そして写真集「ここから始まる」は、6月11日に刊行された。

 

 広田さんは想像を超える悲惨な状況を目の当たりにして、「自分に何ができるのか。何をすべきなのか。」と自問しながらも、「ここから始まる」と訴えるのである。復興への確信と祈りが混じり合う心境ではなかったろうか。後に広田さんの口から「地域で頑張る人を応援したい」という言葉を聞くのであるが、その言葉が生まれる原体験がここにあったのではないかと思える。

 

 2020年、コロナ禍にあって自分たちの活動自体が厳しい事態に遭遇したとき、写真集「ここから始まる」は、私たちの心を奮い立たせてくれました。広田さんが引っ張ってくれた昨日までの一歩を思い返しながら、明日の一歩を自分たちの力で踏み出そうと思ったのです。

 当時の思いは、こちらからご覧ください

 → 成田界隈探検 夢をあきらめない:おらだの会 (samidare.jp)

 

 

【おらだの会】写真は「ここから始まる」に書いてくれた広田さんの応援メッセージです。広田泉写真展はこちらからご覧ください。

  → 広田泉写真展を開催します:おらだの会 (samidare.jp)

2023.03.28:orada3:コメント(0):[がんばるニャンズ]

広田泉伝[1] 西大塚駅に降臨

  • 広田泉伝[1] 西大塚駅に降臨

 来月の22日から始まる広田泉写真展を前に、広田泉さんとの交流経過をまとめておきたい。おらだの会自身のこれからを考えることになると思うからである。

 

 3.11の大震災から1か月後の平成23年(2011年)4月29日から西大塚駅で「東北の鉄道応援チャリティー写真展」が開催された。鉄道写真家米屋こうじさんの呼びかけに広田泉さん始め中井精也さん、その他写真愛好家15名程が呼応して行われたものである。この写真はその時の記念写真である。参加された皆さんの顔をみると、「駅に集う人たち」というタイトルが自然と浮かんでくる。和やかに共通するものが通い合っているように思える。

 

 広田さんと山形鉄道とのかかわりは、ここから始まったのではないだろうか。来訪神的に言うならば「西大塚駅に降臨」である。そのきっかけをつくってくれたのが米屋こうじさんである。米屋さんは4月23日に広田さんの人と作品について語ってくれることになっている。どんな話が聞けるか楽しみである。

 

 

 写真展の案内はこちらから

  → 広田泉写真展を開催します:おらだの会 (samidare.jp)

2023.03.20:orada3:コメント(0):[がんばるニャンズ]

コロナ禍での支援とは

  • コロナ禍での支援とは
新型コロナウィルスの収束が見通せない中で、連日のように観光や飲食関係の厳しい状況が報じられている。当然ながら、山形鉄道もその中の一つであろう。先月末の新聞に、山形鉄道の2020年度の収支が1,000万円以上の赤字になる見通しであること。それに対して山形県は、それまで予定していた県と2市2町で共同して補填をする支援策を、再検討することとした、との報道がなされた。

山形鉄道では、新規のグッズ販売などにも取り組んでおり、またオンラインツアーなどの支援事業も行われている。一方で県や市、町においても役場等の建設やコロナ対策などで、財政的に厳しい状況にあることも理解されるところである。赤字補填策がどうなるのか気になるところではあるが、この厳しい状況は、コロナによる単なる一時的な経営悪化ではなく、鉄道事業のもともとの脆弱な基盤が提示されたものとみるべきではないだろうか。

昨年の4月に「がんばるニャンズ」で「本当の応援とは何だろう」と自問したことがあった。最近、ある大学教授がSNSで「鉄道やバスを残したかったら利用することだ。少なくともみんなで利用しようという努力は必要なんじゃないですか。」と投稿されていました。今は、列車内での飲食を控える必要もあり、楽しい貸切列車もままならない。だとしたら沿線住民も、土日フリー切符などを利用して、少人数で列車からの風情を楽しむような「新しい旅の姿」を創らないといけないのかもしれない。

 私たちはせめて、この新聞記事を単に山形鉄道の問題だ、行政の問題だと他人事として見ることだけはしないようにしたいと思うのだが。

2021.02.03:orada3:コメント(0):[がんばるニャンズ]

がんばるニャンズ  線路をつなげて  

  • がんばるニャンズ  線路をつなげて  
  • がんばるニャンズ  線路をつなげて  

 広田泉さんの「成田界隈探検写真展」は、明日4日(木)で閉幕となります。最後に、「元気が出る鉄道写真展2011」の出品者メッセージから、幾つかを紹介します。広田さんを真ん中にして、同窓会がやれればいいですね。

〇まだ少年だった頃、写真に関心を持ったそもそものきっかけが鉄道でしたから、走り去る列車の影はまるで遠い日の記憶のようです。(eguchi)

〇この展示も多くの人が参加して、たくさんの意志が注がれています。この人と人との繋がりによって、色々な人の元気が生まれることを祈っています。(yohhei)

〇人や物だけでなく、文化や経済、人びとの様々な感情も運んでくれる鉄道は元気の源です。何かをすることでエネルギーが大きくなる事を願い、写真展に参加させていただきました。(mayumi)

〇今年はつらい事、悲しいことが沢山ありました。でも「必ず明るい未来が待ってる」そんな思いを込めてシャッターを押し続けました。(youko)

〇都会に暮らす中で、故郷での思い出を探すために鉄道写真を撮り始めました。周りの景色が変わっても、鉄道が変わらずそこにあったからです。ホームを歩く人、駅舎で談笑する人、列車の窓に浮かぶ人、そこには間違いなく存在した自分と友人や家族との思い出が重なります。鉄道にはいつも郷愁を、そして先につながる未来を感じます。街と街、そして人と人。大切に暖かく、いつまでもつないでいて欲しいと思います。(hiroshi)

〇今年は大変なことになってしまいました。思い出の場所や大好きな場所が津波や豪雨により被害を受け、線路もまた・・・。何とか線路を繋げ、人を繋げてニッポンを繋げたい。本気でそう考えていますので、応援よろしくお願いいたします。(広田泉)

2020.06.03:orada3:コメント(0):[がんばるニャンズ]