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長井線リポート(20) 「街道」のある風景

  • 長井線リポート(20) 「街道」のある風景
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 見所満載の今泉駅を出てすぐに転車台跡があるのだが、列車の中からは確認することが出来ない。残念、と思っていたらJRの線路側に「35 越後街道」の看板が見えた。今どき、「街道」という名称が使われていることに驚いたが、そう言えば〇〇街道踏切と表示されている踏切注意柵があったことを思い出した。

 後日、「35 越後街道」の意味を確かめるべく自動車で向かうと、やはり踏切を表示する看板のようである。(ただし注意柵のキロ数は22k689m、奥の計器ボックスの表示は22k693mとなっているのが気になるが。)

 

 山形鉄道に教えてもらったところ山形鉄道の踏切の数は56箇所で、そのうち越後街道や長井街道のように街道名がついている踏切は16箇所。他には伊佐沢街道、東伊佐沢街道、小松街道、越後街道、時庭街道、萩生街道、南台街道、手ノ子街道、平山街道、西舘街道があるそうだ。

 「街道を行く」ではないが、街道という名称は、古くからの人々の行きかう様が見えてくるようで、何とも趣きを感じるものである。そこに立つ踏切は、時空移動の入り口のようだ。

 

2021.03.29:orada3:コメント(0):[長井線乗車リポート]

長井線リポート(19)  面白景色の宝石箱 in 今泉

  • 長井線リポート(19)  面白景色の宝石箱 in 今泉
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 ホームの柱に何やら意味ありげに雪が集められている。題して「寄らば柱の陰」。これがバンクシーの作品であれば一山1億ぐらいはするであろうか。実は、ホームの雪は、一旦柱付近に集められ、除雪車が出動する際に線路に落として処理をするのだそうです。

 

 今泉駅にはいろいろな珍百景が隠れている。国鉄風の「赤湯方面のりば」の看板とホーロー看板に山鉄の三本ラインの入った「いまいずみ」の駅名板が、一本の柱に貼ってある。JRにあってYRにない「待合室」。JRの柱はスチール製でYRは木製。JRの屋根の上には何やら不思議な金具があり、YRの屋根には西大塚駅にあったトンボが見える。

 

 まさに乗ってみなけりゃわからない、降りてみなけりゃわからない。「今泉駅は、面白景色の宝石箱や~!」

2021.03.27:orada3:コメント(0):[長井線乗車リポート]

長井線リポート(18) ザ昭和 in 今泉駅

  • 長井線リポート(18) ザ昭和  in  今泉駅
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 今泉駅に到着しました。ここでの待ち時間を利用して、ホームで写真を撮る姿が見られる。鉄道小説家 宮脇俊三が、昭和20年8月15日の玉音放送を駅前の広場で聞いた駅としても有名である。また飯豊町の資料によると、このホームで牛めし弁当(すき焼き弁当)を売っていたが、昭和18年頃の戦時下で姿を消したという。今泉駅は、国鉄時代から米坂線と長井線の交差点として、様々な歴史を重ねてきた駅です。

 

 さて、ここで問題です。 「JRにはなくてYRにあるのもな~んだ」

 答えは「国鉄時代の看板」

 

 山形鉄道側のホームには国鉄時代のホーロー看板が残っています。駅銘板と共に「赤湯方面のりば」という乗り場案内板もあります。今泉駅には、今も「昭和」が隠れていました。

 

【参考資料】 宮脇俊三「時刻表昭和史(増補版)」、中ノ目歴史散歩(平成27年3月 中ノ目の歴史を辿る会発行)

2021.03.25:orada3:コメント(0):[長井線乗車リポート]

長井線リポート(17)  白川橋梁からの眺め

  • 長井線リポート(17)  白川橋梁からの眺め
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 時庭駅を出てしばらくすると白川信号場からJRとの共用路を走る。この区間は、今泉駅構内の扱いだという。長井町の人々は米坂線の建設の際に、すでに建設されていた長井線の長井駅を経由することを要望したが実現しなかった。その際の鉄道省次官は「速やかに荒砥~左沢間を連絡させよ。そうすれば萩生から長井町に特別線を敷設して運転系統によって長井町の希望を達成させたい。そのためには米沢線建設の際、白川の鉄橋は新たに建設せず、長井線と重複利用することとする。」と語ったという。飯豊山を望むこの景色には、鉄道建設を巡る秘話が隠れている。

 

【おらだの会】鉄道省次官の引用談は「長井を変えた横山八次局長」より。写真「厳寒の飯豊山」は、歌丸の人提供。

2021.03.23:orada3:コメント(0):[長井線乗車リポート]

長井線リポート(16) 右利きと左利きと

  • 長井線リポート(16) 右利きと左利きと
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 南長井駅から、年配のご夫婦が乗車された。車窓からの景色を眺めながら、何か話されている。このご夫婦もフリー切符を購入されているらしく、こんな大人の休日があってもよいと思う。「あんただけで行ってらっしゃい!」と言いそうな女房の顔が浮かんだ。

 

 さて、南長井駅から時庭までは、田んぼの真ん中を一直線に線路が伸びている。やがて、長井線が誇る三大防雪林の一つを有する時庭駅に到着した。前面窓から見ると線路が西側に大きく曲がってホームに侵入していることに気づいた。羽前成田駅や蚕桑駅は、東側の線路を使用しているのと対照的である。運転手さんに「時庭駅は、島式ホームだったのですか?」と尋ねると、「そうです。」とのこと。時庭駅のグラウンドゴルフ場などは、駅舎側の線路跡を利用しているのかもしれない。

 

 なぜか「私の彼は左利き」という歌を思い出した。それにしても何故、島式ホームにする必要があったのだろうか、との疑問が残ったままに、列車は再び走り始めた。

2021.03.21:orada3:コメント(0):[長井線乗車リポート]