男女関係の力学的考察③

 エネルギー保存の法則では、力学的エネルギーE = 運動エネルギーK + 位置エネルギーU = 一定、つまり夫婦のエネルギーは一定であるという式で定式化されています。この理論を如何に読むかということです。

 さて、好きで好きで一緒になったはずなのに、一緒に暮らし始めると彼女や彼氏の嫌な所が見えたりする訳です。あるいはカッコ良くて頼もしかった彼氏から、職場での愚痴を聞かされて、幻滅したりすることもある訳です。またはあんなに優しかった彼女が、お姑との戦争でイライラしている訳です。そうした時に、夫婦のエネルギー保存の法則を思い出して欲しいのです。

 妻が落ち込んでいるときは、旦那が優しい言葉をかけてやり、旦那が落ち込んでいるときは妻が優しい言葉をかけてやるのです。夫婦の運動エネルギーと位置エネルギーの総量を、一定に保つことが、とても大事なのです。おわかりかな? 納得した?これが、夫婦の極意です。ただし、このエネルギー保存の法則は、摩擦がゼロであることが前提となります。夫婦間の小さな摩擦も、長年の間に積り積もるとエネルギーはなくなります。わかったかな?

 さてさて、次回は『男女関係の力学的考察』の最終回です。こうした幸せな夫婦を見つけるために必要なものは何かを、『万有引力の法則』を持って解明します。何? もうわかったってが? やるなお主!【写真は、ニュートンが唱えたエネルギー理論の先駆けとなったロバートフックという学者です】。  

2015.05.22:orada:[変な民族学4巻 若者達へ]