『天・地・人』って知ってるか?

 今から2年前ごろに、妻夫木君が主役を演じた直江兼続の大河ドラマを覚えていますか。脚本の原題は司馬遼太郎の「天・地・人」だったはずで、上杉謙信を主役にしたドラマでした。
 天・地・人というのは天の利、地の利、人の和があれば、事は成せるという意味なのです。上杉家が関東管領でありながら、京の室町将軍を助けるためには、越後は遠すぎた。地の利がなかった。
 さらに、上杉謙信が越後の内乱に奔走していた時に、織田勢の将・柴田勝家が北上して来た。魚津城の玉砕をあと三日待っていたら、本能寺の変があったのだ。天の利もなかったのだ。あったのは、愚直に生きた越後人気質の殿様と忠臣であった。これが、「阿弖流為(アテルイ)」と「八重の桜」の白虎隊の悲劇につながるのだ。そして、さらには松尾芭蕉の旅につながるのだ。もうすぐ、4月中旬になりますので、ヒントをあげましょかね・・・。
 
【奥の細道】
4月19日 栃木県那須町の温泉神社(那須 温泉神社)に那須与一を偲び、殺生石を 訪ねる。 == 野を横に馬牽むけよほととぎす

4月20日 福島県白河市白河の関
 「心許なき日かず重るまゝに、白川の関にかゝりて旅心定りぬ」