停車場憧憬 懐かしき村

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駅舎に降り立つと賑やかな声が聞こえて来た

花見の宴の真っ最中だ

人の良さそうなおじさんが赤ら顔をして

一緒に酒を飲んでいけと声をかけてくる

おばさんたちが手際よく山菜の天ぷらを差し出してくる

訳のわからないうちに自己紹介をさせられ

乾杯までしている自分がいた

こんな風景をどこかで見たような気がする

旅をしながら

こんな村を探していたのかもしれない

2017.04.16:orada:[停車場憧憬]

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