日本民俗論⑨ 不定根って知ってるか?

 長井にある国の天然記念物・伊佐沢の久保桜は今年もきれいに花を咲かせてく
れました。今は若葉が青々と茂って元気いっぱい!…のようなのですが、そこは樹齢1200年の老木、太い幹も中は空洞になっていて満身創痍なのだそうです。これまでも樹勢を回復するために様々な試みを行ってきた久保桜ですが、4年前からは不定根を発生させ誘導する努力をしています。
 「不定根」は高い枝から発生させ、幹の中を地面に誘導しています。今日はこの治療を行ってもらっている横浜の樹木医(特定非営利活動法人 自然への奉仕者・樹木医協力会)の皆さんの指導のもと、久保桜の幹の周りに落ち葉をまく作業が行われました。作業には久保桜のすぐそばにある長井市立伊佐沢小学校の3年生以上の47名の皆さんと、伊佐沢地区に農村体験の修学旅行に来ている千葉県の市川市立高谷中学校の生徒さんが数名参加しました。
 さてさてここからがクエスチョンです。①不定根は上から出るか、下から出るか ②不定根⇒大根(足)⇒○根 さて、○に入る文字はなんでしょうか?(笑)そんなことはどうでも良いのですが、樹木も人間も、根っこが大事なんですよ。そう思いませんか。そして、地元の小学生の中から、日本一の樹木医が生まれることを期待したいものです。

2013.06.13:orada:[変な民族学5巻 日本民俗論]

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