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停車場憧憬 途中下車も・・・

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流れに乗り切れずに列車を降りた。暗い待合室の向こうに、眩いばかりの光が見えた。途中下車をしても、一歩を踏み出すのは自分なのだと思った。

停車場憧憬 それは自分との語らいの時である

2017.06.30:orada:コメント(0):[停車場憧憬]

停車場憧憬  列車を見送るのも・・・

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停車場のある風景は、全くありふれた日常の中にある。しかしその風景は、人生のそれぞれの場面で、異なった表情を見せることがある。

停車場憧憬。それは、私自身の心の風景でもある

2017.06.25:orada:コメント(0):[停車場憧憬]

停車場憧憬 南の空に

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春の光の中で

遥か彼方の

山の残雪が眩しかった

 

南の空に聳えるその姿は

未知なる世界がここにある

まどろみに抗して起き上がれと

言っているようだった

 

立ちのぼる陽炎の中で

彼方と此方を繋ぐ軌道が

逡巡する心のように

揺れていた

2017.05.12:orada:コメント(0):[停車場憧憬]

停車場憧憬 弱き花こそ

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花と草の違いもわからず

どうすれば良いかわからない私に

ガーデニングのお師匠さんが教えてくれた

 

強い花より弱い花を大事にすればいい

弱い花の居場所を作ってあげればいいんだよと

 

私は強い花なのか、弱い花なのかと

自問している間に、お師匠さんは言葉を重ねた

 

この花を守ってあげてくださいねと

2017.05.08:orada:コメント(0):[停車場憧憬]

停車場憧憬 懐かしき村

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駅舎に降り立つと賑やかな声が聞こえて来た

花見の宴の真っ最中だ

人の良さそうなおじさんが赤ら顔をして

一緒に酒を飲んでいけと声をかけてくる

おばさんたちが手際よく山菜の天ぷらを差し出してくる

訳のわからないうちに自己紹介をさせられ

乾杯までしている自分がいた

こんな風景をどこかで見たような気がする

旅をしながら

こんな村を探していたのかもしれない

2017.04.16:orada:コメント(0):[停車場憧憬]