東北芸術工科大学:入試課ブログ

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朝食&どーしても黒糖ラテを飲みたくて、大学近くのドトールへ。
店員さんはみんなうちの学生。
レジで後ろを振り返ったら、建築・環境の某先生。
悪いことなんてもちろんしてないんだけどなんか気まずい(笑)。

こんにちは、入試課ブログです。

こんな記事を書いたら、この番組の制作会社さんから「たまたまブログの記事を拝見しまして」なんてお電話をいただいてしまいました。
ちょいと恐縮。

で、毎年この時期恒例の3年生対象就職ガイダンス。

昨年の記事はこちら、一昨年の記事はこちら

というわけで、先に言っとくけど今日の記事は長いしくどいしうざいよ(笑)

やっぱり関心が高いですねぇ、昨年よりはかなり多くの学生が参加していました。


はじめに就職活動サイトエン・ジャパンの宇野さまより、「これからの就職活動の進め方」についてお話がありました。


宇野さまは、いまは九州大学と合併した、国立の九州芸術工科大学のご出身ということで、クリエイター職についてのお話も交えていただきました。

ちなみに、大学入試で言えば「合格」といえる企業さんからの「内定」が、いまは大学4年生の4月がピークとのこと。
これは自分的な感覚で言うと、7〜8年前より1ヵ月くらい早いかな。
その後、事務局就職支援室から「今まずすべきこと」「就職支援室のサービス」「就職状況」などの説明がありました。

で、「先輩体験談」として、すでに内定を得ている4年生お二人からお話がありました。

まずは美術史・文化財保存修復学科の坂戸さん。

[内定までの経緯]
1年前のガイダンスに触発されて、11月には就職情報サイトにエントリーしたり、絵の具の研究をしていたので、絵の具メーカーに採用の有無について電話をしてみた
→いま思えばこれがはじめて動いたこと(でもどこも採用はしてなかった・・・)
・合同企業説明会に参加して、人事の方の雰囲気がよかったところを受けたが両方×
→大学のサークルで裏方の仕事をしたりしていたので、事務ならいいかなぁと思っていたけど、いま考えれば受けた会社に統一性がなかったなぁ
・4年生になってすぐ、研究が思うように進まず。
・6月になって顔料の研究から接着剤の研究へとテーマを変更。
・洋画コースの学生に知り合いが多くて、いろいろな話を聞くことができた。
・たまたま洋画の大学院生が使っていたボンドメーカーのホームページを見たら、採用情報を発見!エントリーした。
・こんなふとしたきっかけから就職が決まった。
・就職活動中には、博物館実習や卒業研究中間発表などでかなり忙しかった。
[就職活動を通して学んだこと、3年生に伝えたいこと]
・自分のことを自分の言葉で話せることが重要だし、自分の中に語れるものがないと、と思う。
・志望理由などを書くエントリーシートや面接では、目上の方に的確に伝える必要がある。
・とにかく早くから動き始めたほうがいい。
・社会の時間(就職活動の流れ)に対して、自分の時間を合わせることも必要。首都圏ではまだまだ早く動いている。
・動き出せなくても、いろいろなアンテナを伸ばしておこう。(ex.なにかで企業名が出たら、とりあえずネットで調べておく。郵便物にはとりあえず目を通す。先輩と話す。など)
・「こうすれば就職できる!」なんてものはありません。

続いて、グラフィックデザインコースの鳥居さん。

[内定までの経緯]
・企業内のデザイナーを考えていた。
・2年生のときから就職ガイダンスに出たり、学内で行われている就職筆記試験対策講座を受けたりキャリア科目の授業をとったりして他の人よりも就職活動に対する意識をして早く動いていたと思う。
・それでも、就職活動中には「もっともっと早く動いておけばよかった」と思った。
・ちょっと考えている間に、会社説明会の予約が埋まって参加できなくなることも多々ある。
・説明会の3日後にポートフォリオ(企業などに提出する作品ファイル)提出、なんてこともあった。
・2〜3月はほぼ毎日就職活動。東京中心に、2ヶ月で2〜30社。
・クリエイティブな職種は採用が遅い、と思っているかもしれないが、実際は1月にすでに始まっているので遅いということはない。
・うち2社から内定をいただき、メーカーのパッケージデザイナーに決めた。
・就職活動サイトが大好きでよく見ていた。遅くとも10月中には登録をしておいた方が。
[就職活動を通して学んだこと、3年生に伝えたいこと]
・本気で動く準備をいまのうちからしておかないと、いざというときには動けない。
・迷っているうちに採用活動をしている企業がどんどんなくなってしまう。
・自分から調べる、ぶつかっていく、という姿勢が必要。
・自己PRが一番困った。
・グラフィックの活動を頑張っていたことが自己PRの基礎になった。
・いまは就職活動に対して憂鬱な気分の人が多いかも。
・でも就職活動は自分を成長させる絶好の機会。
・こんな風に人前で話すなんて、就職活動の前にはできなかったし、就職活動を通して今まで知らなかった自分を発見できた。

最後に先輩のポートフォリオを自由に閲覧しました。



体験談を話した先輩に直接質問もしたり。


ここからは個人的意見で、受験生に向けて。

伝えたいのは、

高校までの学習を大切に。


入試課に来て丸5年になった今年の3月に、高校生・受験生の頃から顔も名前も知っている学生たちの卒業をはじめて見届けました。
今振り返ると、彼ら彼女らが受験生のときに大学説明会の個別相談などで、

「とにかく受験に必要な実技や入試科目の勉強だけをやって、他の科目はもうやらないし授業も聞かない!」

って言い切っていた人が結構いて(当時はもちろん止めましたけどね)。

そんな彼ら彼女らが大学3年生になり4年生になったときに、思うように就職活動を進められていなかったなぁと(説明会などでのそんな一言でも結構入試課って覚えてたりする)。

統計をとったわけじゃないので、あくまでも個人的な感想と受け取ってくださいな。

要は、「受験のいまさえ乗り切ればいい」という考えだと、そのツケが社会への一歩目となる就職活動のときにまわってくるというか。

英語のイディオムなんて大学入ってしばらくしたら忘れちゃうし(なんていいきっていいのかな・・)、こんな公式覚えて何になるんだなんて常日頃思ってたし、パソコンでばかり文章を打っていると漢字がわかんなくなっちゃうこともよくある。

でも、高校までの基礎学習を偏ったものではなくきっちりとしておけば、3年後でも4年後でもそれがベースになって就職試験、特に筆記試験の対策に充分なりうるのね。

基礎的な学力っていうのはもちろんそうだけど、科目を絞らないで勉強するってことは、いくつかを同時並行でやらなければいけなくなる。
それらをどうすれば効率よく進めることができるのか、ってことを考えながら勉強をすすめなきゃいけなくなる。

で、それを経験していれば、お二人の体験談にもある通り、就職活動をむかえた際に「やらなければいけないことがたくさんありすぎる状態」を自分の中で交通整理して、順序だてて取り組むことのできる人になれるんだと思うし、高校時代から知っている学生の就職活動状況を聞けば聞くほど、それが当たってるような気がしてならないんだなぁ。

いや、もちろん大学でも演習や課題やレポートでそういう「整理しつつ勉強を進める状況」っていうのはもちろんあるし、芸工でもそういう授業やカリキュラムを組んだりしてるんだけど、高校時代に意識しておいた(あるいは身についている)人ってそれが大学に入ってからも崩れないし、もし多少ブランクができたとしてもすぐリカバリーできるんだよね。

成績がいい、悪いではなくて、勉強に対する「意識」を少しでもしておいて欲しいなぁ、というのが今日のお話。
2007.10.13:入試課1:count(1,909):[メモ/●今から始める就職活動講座]
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