東北芸術工科大学:入試課ブログ

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今日は歴史遺産学科と美術科日本画コース。

歴史遺産学科
○自分の受けたい科目はなるべくその科目の教科書を徹底的に勉強することと、その科目を奥までとりくんだ方が良い。また、小論文は基本通りに書けばよいものではない。基礎的な小論文の書き方だけを覚えてはならない。地元の歴史遺産や文化的景観、そして歴史遺産に関する記事に目を通し、自分なりの考えを養うことが必要である。

○私は貴学から届いた入試問題の解答集を見て、歴史遺産学科の一般入試の出題傾向を調べました。一般入試は小論文対策を重点的にやりました。私が受験した歴史遺産学科では例年文化財の保存問題に関する新聞記事等の資料から出題されていることが分かったので、インターネットで文化財関係の記事を検索して読んだり、図書館や書店で関連する本を探して読んだりしました。そして、自分なりに、文化財の保存問題を見つけてそれについて小論文を書き、担任の先生に添削していただきました。試験当日の小論文は、練習したもののなかには無い題材でとても悩みましたが、読んでいた本の内容と絡めて、なんとかまとめることができ本を読んでいてよかったと思いました。私は、芸工大を受験することに決めたのが入試の直前だった為、小論文対策にとても焦ってしまったので、日頃から本などをもっと沢山読んでおけばよかったと少し後悔しました。確かに、文化財や歴史関係の事には興味があったので普段から少しずつ読んだりはしていたのですが、小論文対策の時に色々調べたりする中で、まだまだ勉強不足だったなと、痛感しました。読んだ本は面白い内容のものが多く、中にはトリビアになりそうなもの(決してムダ知識ではないですが)もあり、思わずへえと言ってしまいそうなものもありました。これから、勉強していく上で為になることも数多くありました。従って、これから芸工大を受験する人にアドバイスするとすれば、日頃から本や新聞を読むことと、ただ読むだけでなく、その事柄に対する自分の考えを持つことが大切だと思います。

○小論文は芸工大を受験すると決めてから図書館に通い、歴史や文化遺産に関係する内容を選び、要約を行ったり、ジャンルに合った本を読むことをしたりして、十分に対策した。試験を終えて感じたことは芸工大の学科は非常に基本的な問題。基礎問題が多かったので、学科で点を落とすことは致命的だと感じた。学科以上に実技に力を入れることが大切だと思う。専門的な知識、自分の進路に対する明確な考えを持つことが大切だと思う。

○歴史遺産学科の試験の小論文対策として、まず地元の歴史や有形・無形の遺産や自然をとにかく調べました。そこで現状や良い点・問題点を自分の言葉で表現する練習をしました。博物館にも足を運び様々な資料を見ました。次に、過去問を解き、必ず先生方に添削してもらいました。美術・歴史・地理・国語・英語と様々な担当の先生方に見てもらうのが良いです。いろんな視点から意見がもらえるのでとても参考になります。遺産に関する新聞記事や雑誌などをたくさん読み自分なりに理解することが大事でした。つまり、歴史遺産に対する愛情を自分の言葉で表し、文章を見る人に明確に意見を伝え、論旨にそって答える練習をたくさんしたほうがいいです。

○過去問の小論文を何度も書いて、担当の先生にチェックをしてもらった。最初は頭が真っ白で文にならなかったが遺跡見学や博物館見学を通して徐々に自分の考えを磨くことができた。説明会やオープンキャンパスにも参加して新しい発見をすることができた。だが、科目勉強がなかなか成果がでず、小論文も自信たっぷりとまではできなかった。当日は自分のすべてをだすつもりで受験した。そして合格発表日まで本当につらい気分がした。合格することができてとてもうれしい。



美術科日本画コース
○受験の内容はだいたいどこの大学でも同じですが、本学は他の大学にくらべると時間が短いので手を早くできる様にパレットなど工夫をしました。後、何がでても描くことが出来るように身の回りのものをたくさん描きました。一つの画面が「やわらかいもの、かたいもの、ザラザラしたもの、しっかりしたもの」など一つ一つまったく違うものでも一枚の絵になるように心がけました。

○入試に向けて取り組むからといって『楽しむ』という事を忘れてはいけないと思いました。入試はこれから自分達がやっていきたい事と1番近い形の内容で行われます。これほど楽しい受験は他にないのではないかと今思えますが、自分自身時々その事を忘れてしまう事がありました。自分はこうなりたい!こうしたい!やっぱりこれが好きだ!楽しい!と再確認しつつ取り組んでいってほしいと思います。

○技術やそういうことだけでなく、制作に対する気持ちや、作家意識をちゃんと見てくれる学校だと思うので、自分の内面をやせさせないで、毎日を見て感じて豊かにしっかり暮らしていくことが大切だと思います。それは作家としてやっていくときにも大切なことだし、作品はそれを克明に映すから、自分自身もごまかさずに見つめることが合格につながると思っています。



シリーズの3回目。
今日は建築・環境デザイン学科と美術史・文化財保存修復学科です。

建築・環境デザイン学科
○私は、この東北芸術工科大学という存在を知り、そして入学したいと考えた時、まず、どうすれば入学することができるのかを調べました。そして、自己推薦に実技試験があることを知りました。実技で受験することに決め、しかし、最初は何から始めたらよいかわかりませんでした。ですが、何かやらなくてはと思い、過去問を調べ、手を動かしてみることから始めました。初めは、合格者側などを見ながらでも問題にとり組み、それを続けるうち、少しずつ、自分で考えて描けるようになっていきました。美術の先生に添削していただいたりしながら、数をこなしていきました。そして、いざ本番になり、問題を見て少し戸惑いました。問題形式が変わっていたからです。問題文にも、なかなか理解できない箇所があり、手が止まってしまいました。しかし、何か描かなくては終わってしまうと思い、自分のできること、練習してきたことを使い一生懸命とり組みました。そうした作品がどのような評価をいただいたかはわかりませんが、そこで感じたのは、頭でいつまでも考えこんでいないで、手を動かし、その時できることをしっかりやれば、何かを得ることができるということでした。まずは挑戦してみることだと思います。

○自己推薦の実技試験での受験に向けて、約1ヶ月半前から毎日課題に取り組みました。私が受験をしたのは環境デザイン学科なのですが、過去の問題を大学から取り寄せ、1日に1〜2問をこなすということをくり返しました。最初のうちは全く手が進まず本番の何倍もの時間をかけてやっと完成していましたが、その悩みは枚数をこなし慣れるにしたがって解消されました。また、作品の完成度も初めのうちは過去の参考作品に比べてかなり見劣りのするものだったのですが、担当の先生の熱心なご指導により受験当日は自信をもって試験に臨めるほどに上達することができました。その他に面接の練習もしなくてはならなかったので完ペキに準備が整ったのは本番直前(3〜4日前)でかなりぎりぎりでした。毎日の努力が報われて私はめでたく合格することができたのですが、大切なのはやはり日々の積み重ねなのだと思いました。

○私は自己推薦の実技型で入学が決定しました。美術はもともと好きだし、家でもよく描いたりしていたけど、建物を描いたことはあまりなくて、とにかく建物のスケッチから始めました。美術についてアドバイスをしてくれる人が周りにいなかったけど、インターネットや本で、基本的な絵の構図を調べて一人で取り組みました。実際の試験は、とにかく時間とのたたかいです。家で何度も、模擬テストとして絵を描いてみる必要があると思います。

○私は自己推薦試験(実技)を受験しました。空間を描くために図法を全く知らなかったので、美術の先生に相談して一点透視図法をはじめ様々な図法を教えていただき、課題をこなしていきました。初めは簡単な形から、目線の高さを低、平行、高の3パターンで描き、徐々に複雑な形に挑戦していきました。また、試験と同じ条件(時間、用紙サイズ)で過去の問題に取り組みました。それ以外にも、先生から独自の課題を出していただき、それを練習しました。図法に慣れるためにはもちろん、とにかく「描く」ということに慣れるためにそのような練習を多くしていた方が、自信にもつながると思います。


美術史・文化財保存修復学科
○最初は自己推薦入試を受けましたが、面接の下手さと実技の実力不足から落ちてしまいました。今思えば受からなくてもいいというどうでもよさと、倍率を見ておじけづいていたんだと思いました。でも自己推薦でこのような体験をしたからこそ一般入試を受けようと思いました。一般入試では美術の先生から実技を受けたほうがいいといわれたにもかかわらず小論文を選択したのは自分にはこっちの方があっていると思ったからです。学科も自分の一番好きな「世界史」を選択して今度こそ絶対に大丈夫と言いきかせて試験にのぞみました。大分苦労をしましたが、努力した後のテストの開放感はとても気持ちが良かったです。やっぱり最後は自分の力を信じることと努力をすることだと思っています。

○大学が催しているイベントにはできる限り参加し、先生方や入試課の人々、在学生の人々の話を聞くことが大切。その上で、自分がやりたいことを一つ一つ確認し、まとめておくこと、欲張らないこと。利用できるものは全て利用すること。自分を囲むありとあらゆるものとの連携を大切に。お金も大切に。これを考えると勉強法はおのずと見えてくる。添削して頂けるのは大変ありがたかった。

○美・文の実技はとにかく時間が足りないので、モチーフの特徴・質感・立体感のイメージをちゃんともち、できるだけ細かい所まで手早く描写した。第三者に「これは○○だ」とわかるように、形と質には特に気をつけた。これくらいしか言うことがありません。

○まずは、オープンキャンパスやセミナーなどは積極的に参加し、実技に関してはどのように取り組むべきか、教授の方々にアドバイスやらをいただくようにすること。あとは、家での受験勉強は、時間を決め、その中で徹底的に集中していくよう心がけるようにすること。そのために、実際の試験勉強(例えば、午前に学科、午後に実技・小論など)に合わせて勉強も進めていくことも効果を上げることだと思う。また、AO入試や自己推薦を受け(合格する自信がない場合でも)、本番の空気を多く吸ってみるのも必要だと思う。たとえ不合格だったとしても次回に向けての活力にもなるうえに、1度経験したことで、緊張せずに落ち着いて試験に取り組めるといった大きな利点がある、と思うので。
あとは、努力あるのみ。実技では1日数枚描いて(もちろん集中して)、なおかつ数ヶ月でも継続できるようになれば、どんどん成長していくことを感じとれるはず・・・。



アドバイス&入試体験記〜その1に続き、今日は「その2」をお送りします。


今日は、メディア・コンテンツデザイン学科(現:情報デザイン学科未来デザイン学系)とプロダクトデザイン学科を御紹介します。

メディア・コンテンツデザイン学科
●他人と自分の差を比べたり、想像したりしない。心持ちが弱いと何やってても自信にならない。やらないで落ちてはダメです。やって落ちるのはいいです。次の試験でのスタートラインがまるで違います。落ちてもションボリしちゃダメっす。その間にも色々とやれることがあります。とにかくがんばって下さい。

●「大学に入学するためにはなにをするべきかを考え、行動する」例:予備校へ行く、オープンキャンパスに行く、企画の本を買って読む、友人の前でプレゼンする、学校長と直談をする等、個人次第。少しでも関わったり、後々役に立ちそうな事はやらないよりやったほうがいいですよ。

●地方での大学説明会で入試課の方とお話しして、自分の特技や好きなことなど話したら、最初希望していたコースよりも自分に合っているところ(未来デザイン?新:メディア・コンテンツデザイン学科)を教えてくれた。入試のことは入試のプロに相談することをオススメします。スケッチの取り組みは美術の先生や塾の先生など客観的に見てもらい、アドバイスをもらうことが大切だと思います。私は実際、元々通っていた画塾の先生と、3年になってから通った画塾の先生に、違う見方で様々なアドバイスを頂きました。やはり先生がいると心強いです。技術面だけではなく悩みなども聞いてもらい、精神的でも力になってくれました。オープンキャンパスでは、実際の授業の一部を体験し、とても興味が増しました。そしてオープンキャンパスで知り合った他県の友達とはその後も連絡を取り合い、相談したり、悩み(受験に関する事)なども聞いてもらったりしながら、共に同じ科に合格しました。共通の目標だとか悩みだとかを持っている友達とここまでうち解けることができたのは、オープンキャンパスでの取り組み方にあると思います。オープンキャンパスでは、全く知らない人達とグループを組み、意見を交換するという企画・商品開発の取り組みでした。最初はとまどったものの、とても楽しく終わりました。受験を通じてたくさんの方々と出会えることができたし、たくさんの方々に支えてもらったと思っています。オープンキャンパスでの出会いもその一つで、参加して良かったなと思います。

●私は未来デザインの自己推薦入試で、スケッチを選択して受かりましたが、入試の日まで、手はもちろんの事、他の静物をデッサンしたり、毎日少しずつクロッキー帳に手の色々な表情を描いたりして、物のカタチをしっかりとれる様に練習してきました。また、オープンキャンパスでは、自分が今どんな事で悩んでいて、どの科が自分に合っているか、という疑問にもちゃんと相談にのってくださるコーナーもあり、大変ためになります。

●受験会場の雰囲気にのまれてしまうが、それに勝つ手段はない。緊張当たり前!張りつめた空気上等!!その中でどれだけ、自分のペースを作り、のんびりと課題を楽しめることが大事。テキトウに、いいかげんに、でも真剣に!

●知る前に考え、教えられた事から更に見出し、周囲を観察する習慣を付ける事が重要な技術になります。参考解答や在校生、卒業生の方々の作品、研究を目安にする以前に、自分自身のアイディアを常にストックしておく事が大事です。閃きは突然やってきますから、常にメモを持ち歩き、眠る時も側においていると良いと思います。単なる“入学試験”とは考えず、可能な限り自らの思いを高めて挑めるようジャンルにとらわれない情報を収集し、それを上手に消化して4年間取り組みたい事の方向をある程度決めておきましょう。そして最も大切な事は、憧れを持ち続ける事です。その対象となるものは人によって様々だと思いますが、まず、夢想や憧れは創造においてとても強力な動力源になると考えています。


プロダクトデザイン学科
●自己推薦を受験しましたが、受験する前に特にがんばったのは情報収集でした。芸工大の情報や、身の周りや、本、TV、などから情報を取り入れる事が大切だと思います。

●自己推薦が受験できる評定をもっているなら絶対にチャレンジした方がいいと思う。実技系試験は塾で想定問題とかもやった方がいいとは思うが、やはり入試の雰囲気の中でやるのとは別物なので、もしそれで合格できなくても一般入試の時は緊張せずに出来ると思うから、やはり評定で達していればチャレンジしてみるといいと思う。

●構想表現を受けたけれど実際、問題を出されるまでアイディアを出せないので日頃から生活で不便な所など目を付けておくといいと思う。不便とアイディアはリンクすると思うから。オープンキャンパスやセミナーは参加した方が絶対にいい。モチベーションが上がる。

●時期が遅いとあきらめずに、信念をもって受験に臨めば大丈夫。実際自分は、部活をしていたため、最後の大会が3年生の10月末まであったので、予備校の授業は4回ほどしか受けれませんでした。回りの人達は、自分のことを合格しないだろうと思っていたとよく言われました。しかし、何が何でも合格してやろうと思ったためか、合格することができました。

●ふだん、こんな物があったらな〜とか思った事を書きためておいたらよかったと私は思いました。

●学科科目に関して、特に地歴に関して言わせてもらえば、けして難しい問題ではありません。基本的語句を書けるようにすることが大事!!実技の構想表現に関しては、時間内にすべてにおいてねばるべき!!ドラえもんの道具じゃないってのがけっこう重要な気がした!!それと…作品の目的意識というものがもっとも大切!!!

●自己推薦は…やる気があるならだすべきだ。

●早めに進路を決めることは大切だ。私は身にしみてそう思う。AO型入試や推薦は挑戦してみる価値は多いにある。私は実際進路決定が遅く、後で試みなかったことに後悔したからである。でもじっくり自分で将来を考え、大学のオープンキャンパスなどに行ってじかに大学の色々な面を見て決めることが最も重要だと思うので受験生の皆さんには、積極的に大学の行う行事に参加することでよりよい進路選択ができると思う。

●日頃からデザインや環境に関心をよせ、いろいろな物を見たり、いろいろな角度から考え、想像する楽しさを持つようにした。私は前期試験に落ちてしまったが、どうしても芸工大に受かりたかったので、2月下旬から構想表現に真剣に取り組みいろいろと考え、後期試験に臨み、なんとか受かった。最後まであきらめないで、行動に移せば可能性は無くならないと思う。


毎年本学の新入生には、「新入生アンケート」に御協力いただいています。

そのアンケートには、

来年度東北芸術工科大学を目指す受験生へ、入試へのアドバイスを自由に記入してください。

という記入欄を設けています。


AO入試の際にもこんな感じで掲載しましたが、AO入試以外についてのアドバイスを今日から何日かに分けて掲載します。

なお、このアドバイスを読むにあたって下記の点に注意してください。

・記載されている内容はあくまでも新入生個人が感じた、考えた内容です。
「この通りにやれば絶対に合格する!」というわけではありません。


・あくまでもみなさんの「参考」として読んでください。

・ちなみに掲載するアドバイスは、2005年度入学の1年生が書いたアンケートから抜粋したものです。現在の2・3年生が書いてくれたアドバイスもありますので、「それも見たい」というリクエストがあったらどうぞ。




さて、どの学科・コースから御紹介しようか迷っているのですが・・・


今日は、情報デザイン学科(グラフィックデザイン・映像)を御紹介します。

情報デザイン学科グラフィックデザインコース
●入試を入試と思わないでやっていくのが一番楽しかったです。入試はただの通過点であるだけなので、目標をそこに置かないで、もっと先にある自分のやりたい事に向けてやっていくのが良いと思います。そうすれば楽しく勉強できますし、作品も良くなると思います。

●私はグラフィックコースに入ることを目標としていたので、はじめにグラフィックコースのAO入試を受験しました。高校の美術の先生はAO入試はあまり薦めはしませんでした。しかし、私は、これで受かったらラッキーだという気持ちで趣味で描いていたイラストなどを数点送り、結果を待ちました。結果は不合格でした。自分の中では受かったらラッキーだという感じで受けたのでとても甘い考えをしていたと思います。その時、大学から受験の通知と一緒に、不合格の原因やこれからすべきことが書かれているものも入っており、私はそれを読みそれまで思っていた事や考えの甘さに気づかされました。そのおかげで、こちらの大学に入るという気持ちもより強くなり自己推薦へ向けての勉強も一生懸命取り組めました。また、自己推薦入試でも自分の作品を提出できたのですが、その提出の仕方もAO入試時のアドバイスで具体的にわかっていたので、より見やすいものができたと思います。私は自己推薦でグラフィックコースに入学することができました。AO入試時の大学からのアドバイスが私を変え、今に活かせるんだと思います。どうせ合格しないからといって受けないのではなく、チャンスはすべて活かすことが合格にもつながってくるんだと思いました。合格でなくても何か得られるものがあると思いました。

●実技の対策は何をすればいいのかよく分からなかったので、毎日ノートの心の赴くままに絵を描いていました。「次はこんなテーマをだされるんじゃないか?」と勝手にテーマを決めて。自分なりに表現したりしました。12月に行われたウィンターセミナーには参加してよかったと思います。あのセミナーを受けたおかげで、グラフィックデザインとは何なのか?という根本的なことを再確認することができました。

●私はAO型入試を受験して一番に思った事は平面(私はグラフィックコースだったので)だけで、思い・意志を伝える事も大事だけど、その作品にこめられた思い・意志を、ちゃんと日本語として言葉で伝える事も大事だと思いました。あと、人前で、話す表現力や度胸、デザイン以前に、話す力が大事だと思いました。

●私は一浪しているのですが、試験の模擬問題だけをしていた三年間より、本を読んだり、美術館等にたくさん行ったり好きなように絵を描いていた一年間の方が上達しましたし、身に付いたと思います。要はどれだけ描いたかではなく、どれだけ吸収したかだと思います。また、描き方の型を固めないこと。いろいろ細かい事がありますが、使う画材を固定しないこととかでも少し変わってくるのかもです。あとは努力次第ですね。(試験当日、色鉛筆を忘れて、しかたなしに使ったカラーボールペンが意外といい味出した、なんて事もあります。)実際には、週に一枚ペースで、自分で作った試験対策問題を描き、美術館や展示会に行ったり、花火をしたり、海に行ってカモメにエサをあたえたり、いも煮を食べたりしていました(笑)要は、作品づくりはデスクワークだけでできるものではないということです。

●過去の合格作品をあまり見ない方がいい。幅が狭くなってしまう。試験時間が長くないので、最小限の作業で最高の効果が出せるように練習した。個性的な絵やアイディアを出せる自信がないので、内容を適格に伝えることを目標にした。極端に考え単純に構成し、内容がストレートに伝わるようにした。自己推薦で合格できなかった時、どうしていけば良いのか分からなかったので、とにかく絵を描いた。芸工大の対策は2週間前から始めただけ。色々な大学の対策をやることでグラフィックデザインの根本みたいなことが見えてきたので、「芸工大はこんな作品が合格するかな?」とかこだわらなくなった。

●入試説明会やオープンキャンパスは必ず行き、自分の思うことや疑問を積極的にアドバイザーの方に聞くこと。図書館等でたくさんの国や文化の絵、画集を見たり、デザイン関連の本を読む。過去の解答例にはこだわらずに、自分が良いと思うデザインを考える。

●実技はセンスもあるだろうけど、そんなのなくても努力していたらきっとコツがつかめます。早めに高校の美術の先生や予備校に通い、そこの先生に相談したり、対策課題をこなしアドバイスをもらうなどすると良いのではないでしょうか。あと実技も大事ですが学科試験を甘く見ていると痛い目にあいます。実技に自信があってもぬかりなく努力して下さい。オープンキャンパスはパンフレットやお知らせのハガキではわからないような、でも知りたい情報が多くあります。無理に予定をつけててもなるべく多く参加する事をおすすめします。


情報デザイン学科映像コース
●自分をよーく見つめてほしいです。「やりたいこと」「好きなこと」を自分でもわからない人がいると思う。そんなきもちで受験してはいけないと思う。自分の気持ちを知ってから受験した方が絶対にがんばれると思います。私はAOだったので過去問題や学科についてえらそうなことは言えないけど、とにかく『個性』(あえて個性を出さないのもすてきですが)や『自分の思い』を伝える方法を見つけるべきだと思う。実技試験はより普段の自分を出せるように、普段から自分の出し方を研究するべきだと思います。わたしはオープンキャンパスでともだちができました。その子と自分の作品に対する思いなどメールや手紙で語り合いました。刺激し合いました。わたしにとってすごく大きかったです。周りに同じコースを目指す人がいるといないでは大きな違いです。違うコースでも刺激したりはげましあえますし。だからオープンキャンパスでは積極的に友達を作ってみてはどうでしょうか??

●実技試験対策としてはとにかく過去問の解答を見て、合格の理由をさがしました。そして本番では誰も思いつかないような答えを書くことを心掛けました。面接試験対策としては、とにかく一見ないような高校生活の中から必死に自慢できるような事をさがし、自分で言うしかないとわりきり恥ずかしがらず自分を紹介できるようにしようと考えました。アルバイトなどで人前で話すことは大丈夫だと思ったけど、本番はかなり緊張しました。アドバイスとしては、自分らしさをアピールし、その他大勢の考え方よりユニークな発想を本番で見せるようにきちんとした準備と心構えをしておく事だと思います。

●日常生活で思いついたこと、おもしろかった体験、妄想、楽しいと思えることを絵と文字にして「ネタ帳」としてまとめていくこと。

●論述・実技が必要だったので、高校の美術の先生に個人的に指導していただきました。課題を指示されて→自分でかいて→アドバイスをもらって→また次の課題(やり直しの時もあった)、という感じで練習しました。授業でも美術をとっていなかったので、とて不安だったのですが、練習するうちにほめられることも増えて何とかなりました。実技は、自分ひとりで勉強するよりも、やっぱり誰かに見てもらって教えてもらったほうがためになると思います。学科科目(世界史)は、とにかく基本的なところを徹底しました。授業をしっかり受けていたのが役立ちました。オープンキャンパスは、入試対策というよりも、受験へのやる気が出るという点で、行く価値がすごくありました。