TUAD blog/入試課
▼アドバイス&入試体験記
毎年本学の新入生には、「新入生アンケート」に御協力いただいています。
そのアンケートには、
来年度東北芸術工科大学を目指す受験生へ、入試へのアドバイスを自由に記入してください。
という記入欄を設けています。
AO入試の際にもこんな感じで掲載しましたが、AO入試以外についてのアドバイスを今日から何日かに分けて掲載します。
なお、このアドバイスを読むにあたって下記の点に注意してください。
・記載されている内容はあくまでも新入生個人が感じた、考えた内容です。
「この通りにやれば絶対に合格する!」というわけではありません。
・あくまでもみなさんの「参考」として読んでください。
・ちなみに掲載するアドバイスは、2005年度入学の1年生が書いたアンケートから抜粋したものです。現在の2・3年生が書いてくれたアドバイスもありますので、「それも見たい」というリクエストがあったらどうぞ。
さて、どの学科・コースから御紹介しようか迷っているのですが・・・
今日は、情報デザイン学科(グラフィックデザイン・映像)を御紹介します。
情報デザイン学科グラフィックデザインコース
●入試を入試と思わないでやっていくのが一番楽しかったです。入試はただの通過点であるだけなので、目標をそこに置かないで、もっと先にある自分のやりたい事に向けてやっていくのが良いと思います。そうすれば楽しく勉強できますし、作品も良くなると思います。
●私はグラフィックコースに入ることを目標としていたので、はじめにグラフィックコースのAO入試を受験しました。高校の美術の先生はAO入試はあまり薦めはしませんでした。しかし、私は、これで受かったらラッキーだという気持ちで趣味で描いていたイラストなどを数点送り、結果を待ちました。結果は不合格でした。自分の中では受かったらラッキーだという感じで受けたのでとても甘い考えをしていたと思います。その時、大学から受験の通知と一緒に、不合格の原因やこれからすべきことが書かれているものも入っており、私はそれを読みそれまで思っていた事や考えの甘さに気づかされました。そのおかげで、こちらの大学に入るという気持ちもより強くなり自己推薦へ向けての勉強も一生懸命取り組めました。また、自己推薦入試でも自分の作品を提出できたのですが、その提出の仕方もAO入試時のアドバイスで具体的にわかっていたので、より見やすいものができたと思います。私は自己推薦でグラフィックコースに入学することができました。AO入試時の大学からのアドバイスが私を変え、今に活かせるんだと思います。どうせ合格しないからといって受けないのではなく、チャンスはすべて活かすことが合格にもつながってくるんだと思いました。合格でなくても何か得られるものがあると思いました。
●実技の対策は何をすればいいのかよく分からなかったので、毎日ノートの心の赴くままに絵を描いていました。「次はこんなテーマをだされるんじゃないか?」と勝手にテーマを決めて。自分なりに表現したりしました。12月に行われたウィンターセミナーには参加してよかったと思います。あのセミナーを受けたおかげで、グラフィックデザインとは何なのか?という根本的なことを再確認することができました。
●私はAO型入試を受験して一番に思った事は平面(私はグラフィックコースだったので)だけで、思い・意志を伝える事も大事だけど、その作品にこめられた思い・意志を、ちゃんと日本語として言葉で伝える事も大事だと思いました。あと、人前で、話す表現力や度胸、デザイン以前に、話す力が大事だと思いました。
●私は一浪しているのですが、試験の模擬問題だけをしていた三年間より、本を読んだり、美術館等にたくさん行ったり好きなように絵を描いていた一年間の方が上達しましたし、身に付いたと思います。要はどれだけ描いたかではなく、どれだけ吸収したかだと思います。また、描き方の型を固めないこと。いろいろ細かい事がありますが、使う画材を固定しないこととかでも少し変わってくるのかもです。あとは努力次第ですね。(試験当日、色鉛筆を忘れて、しかたなしに使ったカラーボールペンが意外といい味出した、なんて事もあります。)実際には、週に一枚ペースで、自分で作った試験対策問題を描き、美術館や展示会に行ったり、花火をしたり、海に行ってカモメにエサをあたえたり、いも煮を食べたりしていました(笑)要は、作品づくりはデスクワークだけでできるものではないということです。
●過去の合格作品をあまり見ない方がいい。幅が狭くなってしまう。試験時間が長くないので、最小限の作業で最高の効果が出せるように練習した。個性的な絵やアイディアを出せる自信がないので、内容を適格に伝えることを目標にした。極端に考え単純に構成し、内容がストレートに伝わるようにした。自己推薦で合格できなかった時、どうしていけば良いのか分からなかったので、とにかく絵を描いた。芸工大の対策は2週間前から始めただけ。色々な大学の対策をやることでグラフィックデザインの根本みたいなことが見えてきたので、「芸工大はこんな作品が合格するかな?」とかこだわらなくなった。
●入試説明会やオープンキャンパスは必ず行き、自分の思うことや疑問を積極的にアドバイザーの方に聞くこと。図書館等でたくさんの国や文化の絵、画集を見たり、デザイン関連の本を読む。過去の解答例にはこだわらずに、自分が良いと思うデザインを考える。
●実技はセンスもあるだろうけど、そんなのなくても努力していたらきっとコツがつかめます。早めに高校の美術の先生や予備校に通い、そこの先生に相談したり、対策課題をこなしアドバイスをもらうなどすると良いのではないでしょうか。あと実技も大事ですが学科試験を甘く見ていると痛い目にあいます。実技に自信があってもぬかりなく努力して下さい。オープンキャンパスはパンフレットやお知らせのハガキではわからないような、でも知りたい情報が多くあります。無理に予定をつけててもなるべく多く参加する事をおすすめします。
情報デザイン学科映像コース
●自分をよーく見つめてほしいです。「やりたいこと」「好きなこと」を自分でもわからない人がいると思う。そんなきもちで受験してはいけないと思う。自分の気持ちを知ってから受験した方が絶対にがんばれると思います。私はAOだったので過去問題や学科についてえらそうなことは言えないけど、とにかく『個性』(あえて個性を出さないのもすてきですが)や『自分の思い』を伝える方法を見つけるべきだと思う。実技試験はより普段の自分を出せるように、普段から自分の出し方を研究するべきだと思います。わたしはオープンキャンパスでともだちができました。その子と自分の作品に対する思いなどメールや手紙で語り合いました。刺激し合いました。わたしにとってすごく大きかったです。周りに同じコースを目指す人がいるといないでは大きな違いです。違うコースでも刺激したりはげましあえますし。だからオープンキャンパスでは積極的に友達を作ってみてはどうでしょうか??
●実技試験対策としてはとにかく過去問の解答を見て、合格の理由をさがしました。そして本番では誰も思いつかないような答えを書くことを心掛けました。面接試験対策としては、とにかく一見ないような高校生活の中から必死に自慢できるような事をさがし、自分で言うしかないとわりきり恥ずかしがらず自分を紹介できるようにしようと考えました。アルバイトなどで人前で話すことは大丈夫だと思ったけど、本番はかなり緊張しました。アドバイスとしては、自分らしさをアピールし、その他大勢の考え方よりユニークな発想を本番で見せるようにきちんとした準備と心構えをしておく事だと思います。
●日常生活で思いついたこと、おもしろかった体験、妄想、楽しいと思えることを絵と文字にして「ネタ帳」としてまとめていくこと。
●論述・実技が必要だったので、高校の美術の先生に個人的に指導していただきました。課題を指示されて→自分でかいて→アドバイスをもらって→また次の課題(やり直しの時もあった)、という感じで練習しました。授業でも美術をとっていなかったので、とて不安だったのですが、練習するうちにほめられることも増えて何とかなりました。実技は、自分ひとりで勉強するよりも、やっぱり誰かに見てもらって教えてもらったほうがためになると思います。学科科目(世界史)は、とにかく基本的なところを徹底しました。授業をしっかり受けていたのが役立ちました。オープンキャンパスは、入試対策というよりも、受験へのやる気が出るという点で、行く価値がすごくありました。
2005.09.26:入試課1
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