食のめざまし時計プロジェクト
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■地元イベントの本陣となって貢献, 八木澤商店その2
この人が、8代目の河野和義、現会長である。
江戸時代から伝わる古式梃子の天秤に約10キロの重しをかけ、もろみを1週間かけて搾る。ここで、出来た「生揚げ醤油」は濁りがなく、清冽な味がする。
「醤油の古典芸能ですよ」と、彼は笑う。
●スローフードの発祥地イタリアを訪れる機会があった。「地場の素材を使い、時間をかけて本物の商品を造る。これまでの自分の行動を、これからも続けていく勇気と自信をもらった」 とふりかえる。
●豪放でプラス思考の人柄から、地元イベントのリーダーをつとめる。
「全国和太鼓フェスティバル」「気仙町けんか七夕保存会」「景観と街並み保存会」 グリンツーリズムや、ごみ問題まで、献身的にかかわる。
「八木澤商店をご存じですかって? お客さん 陸前高田で何かやるときは
あそこが、いつも本陣なんだよ。代々そうだ」とタクシーの運転手さん。
●彼は今、従業員を仮事務所にあつめて、地元被災者の救援活動を始めている。自らも、すべてを失った立場なのに、近郊から野菜などを探してきて、避難所に配らせている。TVにも出てきたが、拳をふりあげて、復興への激を飛ばす彼の姿は、たのもしい。家族的経営で一人の解雇者も出さず、2名の新入社員も、そのまま受け入れる「武士道」の経営者でもある。
私は今、彼に、本物の日本人を見た思いがする。
<食のめざまし時計>代表 小山 博道 (元ワンストップこやま店主)
2011.04.06:
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