こやまノート

▼<め> エゲレスに恋いして Eノーブレス・オブリージュ

      <食のめざまし時計プロジェクト>です。

井形慶子さんが今月、3月に出した新刊「イギリス流ふつうに生きる力」が届いた。 この本は、2011・1・5から連載された東京新聞「本音のコラム」を加筆、修正したものです。混迷する日本への提言を英国人の暮らし方をヒントに鮮やかに描いており、なかなか興味深く考えさせられる。

この中に、Noblesse Oblige ノーブレス・オブリージュという言葉が出てくる。2001年口蹄疫の被害を受けた湖水地方では、いち早くチャールズ皇太子が環境保護団体と共に、救済キャンペーンを展開し、自ら民宿農家に一人で泊まって、湖水地方は大丈夫だと、観光への信頼回復を早めた。

高貴な人ほど、果たすべき社会的責任を負うとする英国の道徳観、ノーブレス・オブリージュは、単なるスローガンにとどまらず、弱者を助ける術を英国の伝統として実行されてきた。 第一次大戦で、貴族の子弟に戦死者が多かったのはこのためであり、フォークランド戦争にもアンドリュー皇太子などが、従軍している。

私が調べてみると、ノーブレス・オブリージュはフランス語で、英語では、
Noble Obligation(ノーブル・オブリゲーション)日本語訳は、「位高かければ、徳高き」 最近では、主に富裕者、有名人、権力者が社会の模範となるよう振る舞うべきだという社会的責任に関して用いられる。欧米社会における基本的な道徳観なのです。

日本の皇室の天皇陛下も震災地に何度も足を運ばれ、国民慰霊祭には、手術後の体調の悪いなかにもかかわらず、ご臨席になられ、励ましのお言葉を、述べられたのも、このような信念によるものだと思いました。 英国皇室と同じ伝統が日本の皇室にも流れていると、誇らしく思いました。(続く)


   <食のめざまし時計プロジェクト>  代表 小山 博道


画像 ( )
2012.03.23:onestop
[2012.03.24]
ノーブレス・オブリージュ (ブリッジ徹)

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