こやまノート
▼■残念!陸前高田の老舗、八木澤商店 その1 ・ 4/5
文化4年(1807)創業のみそ、醤油醸造業の老舗、八木澤商店の蔵造りの店(写真)も工場も津波に襲われ、破壊されてしまった。
陸前高田を代表する歴史ある建物は、地元の文化財でもあった。「なまこ壁」の美しい蔵、あの堅固で重厚な造りまでが、巨大な波にもっていかれたのだ。
●今から5年前の2006年の8月に、私はこの醸造蔵を訪れた。
ここの商品を販売したいので、見学と取引のお願いに、伺ったのだ。
八木澤の醤油は、岩手県産の減農薬の丸大豆と南部小麦、それにミネラル豊富な海水塩と醸造に適した地下水を使い、昔ながらの伝統製法を守っており、自然食品店の経営者として、ぜひ、品ぞろえの中心の持って来たいと思っていたのです。
●現在、会長の河野和義さんが、八代目として店を継いだ当時は、醤油の価格競争が激しかった。 外国産の脱脂加工大豆を使い、化学薬品で大量につくる即醸方式の安価な醤油が,はばをきかせていたが、河野さんたちは
「 こんなものでいいのか? 先代たちが造っていた本物の醤油を復活させたい 」と立ち上がった。
●特に、全国的に知られており、美食家の愛用となっているのは、「生上げ
醤油です、江戸時代から伝わる古式梃子の天秤に約10キロの重しをかけ、布でくるんだもろみをゆっくりと搾る古来の造り、味の芸術品です。
当店「風土然」では、八木澤の醤油をはじめ、調味料、つけものまで扱い、ご好評をいただいて来ましたが、生産は完全にストップして、入荷はありません。 ものによっては、まだ、在庫が少し残っています。
八木澤フアンのお客様は、お早目にお買い求めされますように。
河野和義会長は再建を強く、宣言しています。TVで見ると社員を集めて
地元被災者救援のボランティア活動を,すでに始めているようです。
さすが、筋金入りの地元のリーダーと感動しました。
(続きは次回で)
<食のめざまし時計> 代表 小山 博道(ワンストップこやま元店主)
画像 (小 中 大)
2011.04.05:onestop
[2011.04.07]
ご無沙汰しております! (高橋諭)
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