おばね地域おこし協力隊

▼活動報告会

活動報告会の原稿を全文を公開します。
当日ではかなり削った部分もあります。
長くなりますが、ご了承ください。

活動報告

皆さん集まっていただきありがとうございます。
今日の報告会で全ての人と出来事をご紹介したかったのですが、時間の都合上できませんでした。
その点でご理解をよろしくおねがいします。
来てくださった方々来れなかった方々、尾花沢で出会った人々と活動を支えてくれた方々に感謝を申しあげます。
ありがとうございます。
では報告会を始めさせていただきます。



○4月
・到着
[画像]
来たばかりのころ、今ほどではないですが雪も多く残っていて驚きました。四月といえば愛知では春なのに雪国に来たのだなと感じました。
・歓迎会

着いて当日の夕方歓迎会がありました。お酒が強いと僕自身思っていたのですがすぐにつぶれてしまいました。後日「石川、お前のは嗜む程度ですというんだよ」と言われ、一つ勉強になりました。

・母袋掃除
[画像]
古藤さんの今の母袋の宿舎、健重さんの片付けをしました。打ち合わせもなくすんなりと皆さんそれぞれ道具を持って掃除をしています。「私ここするから」と自然に分担できていてすごいなと感じました。そこで感じたのは尾花沢の人ってよく笑うなと思いました。タンスを開けては笑い、天井のホコリをはたいては笑い、些細なことで笑っていました。そのときは誰だかわかりませんでしたが和平さんの奥さんのマリ子さんと健重さんの奥さんのミツ子さんでした。みんな明るいなと不思議でした。この冬と雪を経験して、今はなんとなくわかります。春がうれしくてしかたないんだなーと思います。

・インフルエンザ
[画像]
それから半日掃除を終えると熱が出てきたようでした
そのまま病院に行くと、診察結果はインフルエンザでした。デビューはインフルエンザ。僕の初活動は療養。古藤さんの最初の活動が看病、でした。

・うどん
10日間ほど寝ましたがその間、
鶴子蕎麦の秀雄さんがそばをもってきてくださったりや隣のたか子さんは電気毛布を貸してくれたり、あったかい汁やうどの味噌汁を作ってくださったり山口さんも、うどんなどつくってくれました。
[画像]
顔も知らないのにいろいろな人から支えられてありがたいなと思いました。

一人だったら洗濯機や炊飯ジャーも使えずほんと生活できないなと思いました。ほんとありがたいなと感じています。

そして寝ている10日間、考えていました。自分はここで何ができるんだろうここで何をさせてくれるんだろう。

人にさせてもらう

そんな思いも、今は間違っているんだなと尾花沢の人に教わりました。
自ら人にできることを人にする。常に探してどんなことでも役に立とうとする。それが賢く(さごぐ)ってことなのだろうなとおもいました


次に行きます。

あいさつまわり
次に大変だったのはあいさつまわりでした
どこにいってもお茶を飲みます。何を言っていいかもわからず僕はただ付いて回っていくだけでした。そのとき福原公民館の真由美さんはビンに入っている麹味噌?ジャム?をくれました。うれしかったです。愛知ではこんなことないんだろうなと思います。
尾花沢の人は当たり前に人にモノをあげます。聞いてみると真由美さんは東京の人でした。おばねの人だからそうできるのでなく、住んでいると尾花沢の人みたいになってくるのかもしれません。

・苗運び
[画像]
春の農作業は苗の運び方でした、お手伝いにいったところは伊藤浩さん本間善次さん大山哲哉さんの所でした。どの農作業もキツイなーと思ってました。が、一年を終え、お米を収穫しを食べると、全体の流れが感じられ、食べ物のありがたさが見えてきました。
僕は農業全部にはかかわることができなかったけれど、人を食わせるってすごいなと思います。医者みたいにすごいとおもいます。人が生きることに直な仕事にかかわれて誇りに思います。


哲哉さん所で初めて大きな米の袋持ちましたがまったく持てませんでしたが今では持てるようになりました。これも活動を受け入れてくれた農家さんのおかげです

○5月
[画像]
敬老会のシーズン。敬老会にたくさんださせていただきました。そこでギターの演奏をさせていただきました。すいません僕は実は全然ギターを弾けませんでした。
人前で歌うのが嫌で嫌で仕方ありませんでした。ですが皆さんあたたかく聞いてくださって、楽しませたいなと思えるようになってきました。今思うと声を出せるように自信を付けられるようにと浩さんがバンドに誘ってくれたようにおもいます。ありがとうございます。



・山菜祭り
[画像]
尾花沢に来るまではコシアブラ、コゴミ、ヨメノハギ、ミズ、アイコ、見たこともなく食べたことないものばかりでした。ましてやどこに生えているのかもしりませんでした。

当日は雨でした。五十嵐貞進さんと一緒のグループでしたがどんどん進んで上っていくので参加した僕や皆さんは着いていけないくらいでした。尾花沢の人は若いなと思います。
もっとゆっくりしてもいいんじゃないかと案が反省で出たのですが、昨年は雪が多く山菜の時期がズレてしまい出が悪く、いいやつをとろうと奥まで行ったのだと思います。
今年はどうなるでしょうか?楽しみです。


・田植え
[画像]
鶴子永沢栄司さんのお宅にお手伝いに行きました。奥さんのアキさんと二人でやっています。足が悪いときいていたのですが感じさせないくらい元気でした。機械の調子が悪くあまり進みませんでした。いろいろな農家さんを見聞きして使う機械の多さや高さに驚きました。いくら機械化して早くなったといっても壊れてしまったら仕事にならないんだと思いました。「明日するばんだー」とでもいうようにそれでも笑っていて強いなと感じました。


・二つ森山登山
登山初挑戦でした。子供たちはずんずん上っていくのですが、僕は頂上にいくのがやっとでした。最後の急な坂もきつかったです。滑るのであぶないから古藤さんに教えられ山菜スパイクを履いて行きました。頂上では皆さんご飯を分けてくれました。下山には筍や山菜をとっていきます。ただではかえらないんだ。尾花沢の人って自然のものを食べるのがすごく好きだとおもいました。



○6月
・フラワーロード
[画像]
尾花沢って綺麗だなと思うのは花を植えているからだとおもいます。

鶴子の人に限らず、尾花沢の人はあつまってする作業って早いです。あっというまに終わってしまいました。

参加する前はただ花を植えるだけでなんになるのだろうと思っていましたが、道に咲いている風景を見て、綺麗だなと感じました。手伝ったからか自分の地域だなと愛着がわいたのでした。集まって何かを作るって楽しいと思えました。


地域おこしって何かわからなかったけれど、地域おこしって自分の住んでるところいいとこだなって思うことからだと思いました。人を呼んでなにか作ってすっべとか、お金かけてアレコレするとか、おおげさなことでなくても、たとえば草を刈って、それを毎日とか時々通りすがりで見て、綺麗になったなと思う。そうやって少し手をかけるだけでも愛着がわいてしまう。人間ってそういうものなんだろうとおもいました。お金も暮らすのに大事ですが、して楽しいとかやって嬉しいってもっとだいじだと感じました。

こうやってソトから来た人間でも尾花沢を好きになります。手をかけなきゃたぶん住んでいる人でも愛着がわかないのだなって思いました。


・チャリティスイカ管理
[画像]
大山哲哉さんのところでツルの間引きをしました。親ヅルから子ヅル孫ヅルとがいくつもあり整理するのも大変でした。作業をしているとやり方を間違えていたようでそれを見た哲哉さんは「聞かないとだめだよ」わからないことを聞くという当たり前のことも大切なんだと教えられました。


・お宝探検隊
[画像]
丹生でお宝探検をしました。住んでいるところを散策しながら旧跡や遺跡を実際に見て、話を聞きながらメモをとります。ですが話を聞いたり回るのに一生懸命で、話をまとめてかくことができません。それだけ歩くといろんなものがありますし、ここの人が残したいものがありました。

地域にあるものすべて、なんでもなくただあるものはないんだということだとおもいました。湧き水や、多くの人が通った道、子供のころ遊んだ場所、道知るべのおこしんさま、馬をていれした場所のまつくろいば。すべて昔の人が生活していた跡がのこっていました。

生活や歴史を伝え残すのも大切だと思うのですが、僕は、そこでなんで伝え残していなきゃいけないの?と思うのです。必要でないのかもしれないと思ってしまうのです。大切にする理由をどう説明できるか?またはどう大切だと思わせるか、何のために残すのか。子供たちのためなのだろうけど、何でもかんでも残していいのか?というところが難しいと思いました。


子供に残すのってよく暮らしてほしいって気持ちや願いなのだと思います。宮沢の森山洋さんに聞いたのですが、祭りなんかも昔は、今のようにお客さんをたくさん呼ばなかったそうです。親戚だけで集まってやっていて今年もたくさん実りますように、とかこの先みんなの無事を願う。そういうものだと教えられました。

昔話をする人はすごく嬉しそうで聞いているこちらも楽しくなってきます。


・細野、虫送り
虫送りというのは簡単に言うと稲わらを燃やして豊作祈願する行事です。子供たちも集まって、藁で作った大きな虫に花をさします。「むしおくりーむしおくりー」と言いながら橋の手前で虫に火をつけ引っ張り、かわらに落とします。この行事は和夫さんの話から細野の人たちが協力して復活させたのですが、行事って前と同じように間違いなく正しく残すのではなくて、一緒に楽しくできるってところが大事だと改めて思いました。
[画像]

年取ると人前にでなくなる人が多いのですが和夫さんはおちゃめで明るいので元気にいつまでも前に出ててほしいなとおもいます。


・花笠の湯
雑草をかったり、配膳をならべたり窓ふきなど様々でした。栄子先生には花笠以外にも教えられたことはたくさんあります。これ終わったんですが次何しますか?ときくこと、座布団はこの向きで置いて、仕事は一回で終わるようにする!何回も直さない。とちいさなことから教えられました。ありがとうございます。


・カネ子さん、マルチはがし
[画像]
アスパラの植え付けをしました。畑のタラの目の木をかたづけたりマルチを片付けたりしました。農作業をするとお母さん方はほとんど全部顔を隠しているのでわかりません。おもしろいなーと思いました。


・花笠の丘花畑管理
[画像]
お客さんに「なんできたの?」と出会い頭に厳しい言葉をかけられました。「むこうでやってけなかったからでしょ」と、言われました。「お手伝いしたいとおもったのだけれどなんできたのかわかりません」「なにがなんでも生きてやるって思いがないとだめよ」
ごしゃぐ人は本当にやさしいのだと思います


押切みつあきさんは、「若い人たちは自分の好む人だけでグループをくみがちで嫌な人と組んで生かそうとするところが足りない」と若い人をよくみている人なんだなと思いました。


・ニンニク収穫
[画像]
(画像はスイカ畑の写真です。すみません。)
倉金昭善さんのところでニンニク収穫をしました。今はやせていますが、昔は相撲の選手であったそうです。作業をしていてもずーっと笑顔を絶やさないのです。育てるのが楽しい。それが伝わってくるようでした。「肥料をいれたから去年より大きくなった」といって嬉しそうでした。ニンニク収穫は小さな片手スコップをつかいます。右手のちょうど真ん中辺りがむけてしまいます。掘るのもコツがいり大変で楽ではありません。ですが僕は「おいしく食べてほしいな」と顔を思い浮かべたら、早くできるようになりました。人のことを思うと不思議とすばやくなるのだと思いました。



○7月

・タバコ収穫
[画像]
伊藤哲生さんのところでタバコ収穫でした。葉にくっついた虫を潰します。大きい虫ほど弾力があってつぶすのがかわいそうでした。なのでタバコの葉っぱに包んで川に流しました。
夜一緒に飲んだときの哲生さんの「ちゃんとした仕事につけ、一人前になれ」という言葉が耳に残っています


・大根収穫
[画像]
西塚則夫さんのところで大根収穫でした、何本も持っていくので重いです。何台も車に乗って畑に向かいます。大根の葉を切って抜いては何本も持ってトラックに積んでいきます、積み終わったら休む暇もなくすぐ次の畑に。正直きつかったです。

個人でやっているところと多く人をつかってるとことは違うんだ、農業で食っていくのはそれほどたいへんなんだとおもいました。すごくいい仕事なのにそれなのに農家を続けるのが難しい、新しく入っていくのも難しい。くやしいなと思います。


・林間学校
板橋の子供がやってきて尾花沢の子供との交流で御所山荘の沢下りをしました。何年も続いています。今年は子供が少ないので高学年も受け入れることになりました。子供だけでなく板橋の保護者の方もまざって楽しそうでした。
夜の交流会では、低学年と高学年とあまりにも離れていると体力差でついていけなくなるとの話がありました。仕方がないんですよとはっきり言う板橋の人と、なら工夫しようという尾花沢の人。できないといってしまうのは簡単だと思いました。


・受け入れ協議会ビアガーデン
[画像]
毎月宿舎に集まって協議会というものを開いています。
今月はビアガーデンをやろうと
チラシをつくり、配り、お酒や名古屋名物の手羽先を作って(作ったことなかったですが)準備をしました。初めてで大変でした。何をどれだけ買うとか、なに作るとか、何をするとか、会費はいくらとか、すごく大変ですが、得るものは大きかったです。すべてのイベントすべての仕事に通じているとおもいました。大変な分人が来てくれるのってありがたいなと感じられるようになりました。

ご飯を作って食べさせてもてなすというのも同じような気がします。改めてこちらのお母さんたちのすごさを思いました。




・花笠まつり
[画像]
花笠祭りは花笠踊りだけじゃなく神輿もおもしろいと思います。神輿を歌う節回しとかどんどんと打ち付けてにぎやかでかっこいいとおもいました
和合の区長さん菅野誠ニさんが和合のグループで一緒に踊ってくれと言ってくださり、安久戸流は初めてですがみようみまねで一日踊りました。楽しく踊れました。

鶴子の青年団でも踊りました。それぞれ型が違ってそれもかっこいいなと思ってます。一日中踊ったので足袋に穴があきました。

・夏といえばスイカです。
[画像]
マルチはりトンネルのビニールハウスはひとりではできません。トンネルのビニールを飛ばないようにする金具を地面に刺すんですがさすことがうまくできません。うまく蹴れずすぐ曲がってしまいます。これほどくやしいとおもったことはありませんでした。

スイカはすごく重いです。何個も何個ももいでトラックに付けます。
市内で飲み会があると「鶴子まで代行車を出すのも大変だ」と担当者の山口さんのお家に泊めていただくことが多くなりました。(3000円近くかかります)
朝は、奥さんのるみさんはご飯用意してくださいます。「これけー、はいずけー。おかわりありますか?自分で持ってきなさい!」とシズ子さん。
朝お手伝いに行く機会が増えました。他人男さんシズ子さんにはすごくお世話になりました。


・草刈
[画像]
(左のおじいさんが他人男(たにお)さんであります。名のとおり人のことを思える男なのです。心配なって時々、家から車で20分ほどかけて鶴子の宿舎を見に来てくれたそうです。ほんと優しい方です)


個人宅の草刈をしました。個人宅なのでキャンプ場と違って斜めなところや太い枝や木があります。そのときも他人男さんが、草刈機を貸してくださって草刈のやり方をみせてくれました。エンジンの入れ方、止め方、使い方。石が飛ぶから気をつけてやれなとか細かいところまで教えてくれました。刈って見せていってくれたのですがそのままぜんぶやっちゃうんじゃないかというくらい表を刈っていました。一生懸命な人だなとおもいます。
そのお家でメガネをなくしてしまいました。探したのですが見つかりませんでした。実は2個目のメガネでした。
1個目は山口さん宅で作業小屋や畑を探してもうでてこねえわというくらい探してくださったのでした。

[画像]
(今のメガネです。メガネのオザワさんで買いました。協力隊価格にしてくださいました。いいメガネなので軽いです)

「もうちょんちょこの先に結んでおけわ」「顔に描いておけばいいんじゃない」
とあきれられました。

モノなんだから買えばいいと思っていたのですが、モノは僕だけのモノでなくて当たり前ですが周りにも心配かけるっていうことなんだと思いました。

振り返ると尾花沢にきてからただのモノはありませんでした。誰かからのモノというのが頭にいつもついていました。
(「寒いと動けねえからたくさん食べろ。」と言い「家の中ならいっぱい着ててもいいから」と着るのに困らないくらい何着もいただきました)


・細野収穫祭
[画像]
細野と交流のある本吉町からサンマ400匹をもって来てくださり焼きました。本吉の人が詳しくやり方を教えてくださいました。
そのときの「食べてうまいように焼ければいいべ」という細野の人の言葉に妙に納得しました。やり方にこだわって結果が見えなくなるのはよくないなと思いました



・東北ブロック交流会&フォーラム
[画像]
東北に派遣されている緑のふるさと協力隊が研修センターにあつまりました。東北の岩手、山形、福島、新潟の6県から15名きました。フォーラムには地域おこし協力隊や地域支援員の方も参加してくださいました。
協力隊といっても地域ごとにそれぞれに違いがあるようにそれぞれ活動内容も違います。共通するのは協力隊一人では何もできないということ、地域の人の協力と支えで活動できるということ、地域おこしをするのは地域の人たちで、協力隊は主役ではなく地域の人みんなが協力しあうためのお手伝いであるのだと感じました。


・10月
[画像]
10月は稲刈りの季節でした。周りが金色でとても綺麗でした。
鶴子の伊藤浩さんの稲刈りの手伝いにいきました。隅(すま)っこかりです。アキさんのすまっ子刈りは驚くほどのスピードであっというまでした。


・まるだし祭り
[画像]
商店街の地図をつくるためにまわりました。閉まっていて無くなっているお店もちらほらありました。この店はどこにあるんですかと訊ねると気軽に教えてくれ地図持ってくかと言ってくださる人もいました。

尾花沢の地名の書かれたマップですごろくをしました。
○○ってどこ?と子供たち。尾花沢の人でも、普段通らないから地名を知らないところが多いそうです。


・ふるふる協力隊
[画像]
京都や、千葉、東京などから4泊5日間。細野に農村体験で民泊を受け入れしました。みんな出会ったのことのない習慣ばかりで興味心身でした。ナメコの収穫、雨の中の人足、お母さん方が作ったあったかい地元の手料理。狸は実在していたんだと驚いていた子。今年、協力隊として応募したそうです。昨年短期で来た人たちも2名協力隊になっていて、尾花沢からいろんなつながりや出会いが全国に広がっていくことに尾花沢ってすごいなと誇りを持ちました。



11月

・りんどう
[画像]
古藤さんから「怖いけどやさしい人だよ」といわれあったのが高橋重光さんでした。見た目怖いけどやさしいなと感じました。花の間引きを手伝いましたが全然進みません。人の3分の1くらいでした。収穫は特に難しいと感じました。花の種類や成長具合を見て、出荷のときに開くよう少し開き始めたものをとります。微妙な加減なので判断が難しいです。

仕事に厳しく、ここからここまでをこういう状態でというのをどの作業でもわかるように説明してくださいます。一度除草剤を撒いたときには「この状態じゃだめだ。もっとしっかりかけないともう一度かけなければいけないから手間になる。」と丁寧に教えてくれました。
「世の中どこにいってもノルマのない仕事はない」とこの先のことを心配してくれていました。僕らのことを心配し「こんなボランティアなんて何年も続けられないから早くちゃんとした仕事につけ」といってくださいました。こんなこと言う人はあまりいないと思います。
尾花沢の父親の世代は優しい厳しさを持っているのだとおもいます。


大きい農家さんに限らず忙しい時はみんなぴりぴりしています。則夫さんや重光さん出荷など落ち着いた時にはああこんなにおだやかな人なんだなと改めて驚きました。


・12月
・反省会と忘年会
[画像]
尾花沢の人はよく反省をします。何かやっては集まって飲んで話して、こんなに飲む必要あるのかっておもっていました。
でもあの時ああだったこうだったって共有すると話が早くなるんだなと実感しました。そして飲んだ時はストレートに言いたい事を言います。

普段の尾花沢の人の伝え方は、オブラートに包むというか、いろんな捉え方ができよくわかりませんでした。わからないこともありました、それが悪いという面もあります。でもなぜか引っかかります。考えるので、印象に残ります。それがいい面なんだろうと思います。
たとえば、世間話で、「あの人はいい加減だからだめだー」と人のことを言っているように思えて、実は僕に対して直したほうがいいといっているんだなという感じです。直接言われるより客観的に捕らえられるような気がしました。

都会の人ってそういう言い方ってなかなかしないし、できないと思います。表現するのは上手いと思います。

・年越し
山口さんに年越しは家で一緒に過ごしましょうといわれものすごく嬉しかったです。


○1月


・短期ふるふる同窓会
[画像]
夏だけでなく、来た人たちに来てもらおうと冬に同窓会を行っています。今年で三年目です。今まで来ていてくれた方や、細野で短期で来てくれた矢島君、宮澤君、中道君がやってきてくれました。そのほかに17期の協力隊の方や県内の地域おこし協力隊の方がやってきてくれました。

三日町の人たちのご好意で準備から裸参りに参加しました。
[画像]

この一年たくさんの協力隊が訪問してくださいました。朝日町や川西町、最上町、西川町、遊佐町。元協力隊の方も来てくださいました。

細野、鶴子でもそれぞれ集落で大学生や社会人がやってきてくれました、丹生でも東北の大学生が雪かきにやってきてくれました。
[画像]

短い期間ですが、ご飯を食べたり祭りの手伝いをしたり、雪かきをしたり、なんだか古い友達にあったような気持ちになりました。尾花沢の人は明るくあたたかく受け入れてくださり、「みんなまた来てけろ」と言いたくなるような気持ちに尾花沢の人たちはさせてくれました。

あたたかく受け入れてくれる人たちがいるので若い人たちの出会いの場になるとおもいます。尾花沢の人がしてくれたこと、それをここに来た人が喜んで、また誰かが誰かにしていったら、そうして気持ちが広がっていくと思います。
ずっとそんな尾花沢であってほしいなと思います。


最後に雪のことです。
[画像]
尾花沢に雪はかかせません
僕は一人暮らしの雪かきをお手伝いしていました。来たころは尾花沢の人ってなんでこんなに雪が嫌いなんだろう?とおもっていました。ですが、すぐに思い知らされました。朝起きると車庫の前にブルのはらった雪が積もっています。それをはらって出て行って、帰ってくると元以上に積もっています。毎日繰り返されます。はじめは雪に試されているんだ雪に負けてたまるかとおもっていられたり
体調が悪いともうだめかもしれないとおもったりすることもありました。

[画像]
雪は人を優しく強くさせるんだと思います。多少差はありますが雪はみんなに平等にふります。みんな苦労してるんだなとおもうと人を労わる気持ちもでてきます。
毎日降るので忍耐がつきます。健康でなきゃいけないなと食事や体に気をつけます。もうだめだとおもうとほんとだめになってしまうから、明るく前向きにとらえていい運動だ、とかスポーツなんだ、と思ったり、送ってやりたいとおもったり明るくいられます。ムリヤリですけど。


春が待ち遠しいというのもよくわかります。変化があるから生き生きとさせてくれます。だからみんな優しくて若くて、明るくて、あきらめない粘り強さがあるのだろうと思いました。昔からずっと雪が尾花沢の人を育んできたのだろうと思います。だから尾花沢の人は誰にも負けないとおもいます。それが雪の好きなところです。

いい面ばかりではありません
[画像]
雪は屋根から落ちてきたり、車も滑ってしまうし、屋根の雪はほっておいたら重みでつぶれてしまうし、屋根から落ちてしまったり雪に埋もれて命を無くしてしまうこともあります。大切な人を無くした人も多いでしょう。


だから「もういいわー、もってってけろー」というのも分かります


言っても消えてくれないから。いつも気をつけて、工夫をして、隣の人や親戚と協力して、やっていくんだと思います。
ですがこのままずっと尾花沢の人たちだけでやっていくのは難しいかもしれません。


ほかの人たちの協力も必要になってきます


これから僕にできることは帰って尾花沢に人を呼ぶことです
尾花沢の人に一度あったら、尾花沢の人は人の心をはなしません
地元に帰って尾花沢の人がしてくれた事をし、尾花沢の人が教えてくれたんだと言って尾花沢っていいとこだといって誇りたいと思います
いつか帰ってきたいと思います。

そのときはもっと役に立てるようになっていたいと思います。
[画像]
感謝は尽きません。ありがとうございました。

画像 ( )
2012.03.07:obanenouta
[2012.03.15]
おひさしぶりです! (狐もいるよ古藤)
[2012.03.14]
コメントありがとう (石川隊員)
[2012.03.13]
こんにちは (狸で驚いた子)

HOME

(C)

powered by samidare