今回の台風19号により被害に遭われた皆さまに心よりお見舞い申し上げます。
どうか一日も早い復旧と、元の平穏な日常が戻ってきますように。
災害は被災者の心に大きなストレスを与え、精神のバランスを大きく崩してしまいます。
生活支援と同じくらい、心のケアが大事です。
ストレス反応は時間の経過とともに変化し、
通常@『急性期』、A『反応期』、B『修復期』、C『復興期』の4つに分けられます。
これは目安であり、全ての人が同じように経過せず、個人差もかなりあります。
@『急性期』〜災害直後から数日〜
集中力・記憶力が低下。
恐怖体験のため無感覚・感情の欠如など精神的に不安定な状態に陥ります。
A『反応期』〜1週間から6週間〜
おさえていた感情がわき出してくる時期。無力感の克服につながる心の大事な働き。
生き残った事に対して救われた気持ちと同時に罪悪感が襲ってくることもあります。
B『修復期』〜1カ月から半年〜
悲しみや寂しさが募り不安になるが、混乱した感情が徐々に修復され始める時期。
日常への関心や将来への見通しに目を向けられるようになります。
C『復興期』〜半年以降〜
復興が進み、生活のめどが立ち始め、落ち着きを取り戻す時期。
経済的基盤の弱い人や高齢者は、この時点でもなお与えられた最低限の生活を続けるので精一杯です。
このような心の変化を知っておくだけで、
「今このあたりなんだな、きっとみんなそうなんだな」と
気持ちを落ち着かせることができます。
身近な方の一言で救われることもあります。
心の変化の段階を知り、支えあって前に進んでいきましょう。。