NORIYOs NOTE

▼「震災日記6日目」をふりかえる

2011年3月16日(水)

今日は自転車で3`先のスーパーに並ぶ。

まだ開店1時間前なのに200人近く並んでいる。
ここは40人ずつ店内に入り、制限時間10分での買い物。

店内に入るまでの一時間の間、私の後ろに並んだ80代後半位のご老人は
足が悪く、立っているのが辛そうだった。
近くの方たちと話をし、順番が回ってきたら呼びにいくことを約束し、近くのベンチで休んでいてもらった。

いよいよ順番が回ってきた。ご老人はすでにフラフラになりながら店内に入り右往左往していた。

若い人なら制限時間いっぱいに店内を回れるが、そうはいかない。カートにしがみつきながらひっしに商品を探していた。
棚には皆が欲しいと思っているものはほとんど無く、なかなか買い物が進まない。
そんな時に流れる「お時間あと5分です!」のアナウンス。
あまりにも気の毒で、私の買い物を切り上げて、ご老人のところへ急いで走る。

「ちょっと見せてね。」
チラシの裏側に書いたメモを見せてもらい、売っている限りの商品をかき集めた。
グットタイミングで入荷してきた貴重なフランスパンも人だかりの中ゲットし、ご老人のカゴに入れた。

その方はすでに曲がってしまった背中を少しだけ下げ、「ありがとう」と私の目を見て言ってくださった。

皆が助け合っていかないと、赤ちゃんのいる人やご高齢の方は大変だと思う。

私はもう被災者ではない。
自宅は電気と水道が復旧している。

宮城県に住んでいても誰かの役に立ちたくて日々悶々としている中の一人だから、
少しでも地域の人たちのお役に立てるよう、これからも努力していきたい。


2012.03.11:noriyo

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