NORIYOs NOTE

▼「震災日記5日目」をふりかえる

2011年3月15日(火)

朝4時半起床。余震に揺られて目が覚める。

まだ夜明け前だが、服を何枚も重ね携帯ラジオを装着し、懐中電灯と財布を持って家を出た。

昨夜から断続的に振り続いた雪で、道路は凍っていた。
自転車をあきらめ、5キロほど先のスーパーへ徒歩で向かう。

車はまばらだが、至る所で段差が出来ているため、通る車が一瞬盛り上がって見えた。

5時すぎ、目的地のスーパーに到着するとすでに10人ほどの人が並んでいた。
吹雪になり、皆肩をすくませて足踏みしている。

知らない人ばかりなのに、お互いの話を聞き気遣ったり、
「あそこの店が開くらしい」と情報交換をしていた。

開店8時、最初の20人がカゴを持って店内へ入る。
”お一人様10点まで”という制約の中、前にどんどん押されて進む。
「米10`4000円!?・・・ホウレン草300円!?・・・小粒イチゴ500円!? 」
普段は格安で販売しているお店なのに・・・ちょっぴりがっかりしてしまった。

次はいつ入荷するかわからない不安から、米もホウレン草も購入した。

米を担いで帰ろうと思った時、私の前に並んでいたおじさんが「乗って行きな!」と声をかけてくれた。

朝8時半帰宅。
生きていくために、こんなに食料を必死に買い求める事なんて今までなかった。

食料をあまりストックしてなかったので、明日は3`先のスーパーが開くらしいので並ばないと。






2012.03.11:noriyo

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