NORIYOs NOTE
▼「震災日記3日目」をふりかえる
2011年3月13日(日)
朝方、強い余震で目が覚める。
お菓子少々とジュース・カンパンを食べて引越し作業に取りかかる。
お世話になった会社の一室にお礼をこめて、隅々まで掃除をする。
自宅へ戻って片付けをしていると、団地の会長さんがメガホンを手に大きな声を張り上げていた。
「温かい豚汁とおにぎりを用意しました。団地の方はお椀を持って集会所前の公園に来てください!」
すぐさま小さなお鍋を抱えて公園に向かう。
皆で持ち寄った肉・野菜・お米で作ってくれたそうだ。
電気もガスも水道も使えないのに良くこんなに作ったなぁと
驚いた。
ここでもまた助けられ、命がつながった。
集会所の帰り道、近くに住む弟夫婦と子ども達が心配して駆けつけてくれた。
「お姉さん大丈夫でした!?携帯にかけても全然繋がらないから・・・」
・・・充電はとっくに切れておりました。
近所だというのに、弟の住むところは電気・水道が使えるようで、たくさんのおにぎりと飲み物を持ってきてくれた。
別れ際に携帯を渡し、充電をお願いする。
夜七時、暗闇の中ロウソクをともしながら、もらったおにぎりを食べていると、
「ピンポーン♪」
「はい?」懐中電灯で足元を照らし、足をぶつけながら玄関へ向かう。
「お姉さんうちに来て。電気つくから!!!」
義妹が災害救助隊に見えた。
気持ちをありがたく受け止め、3人の子どもと一緒にボストンバックをしょって移動した。
こんな状況にもかかわらず、子ども達はDSの充電が出来ることを何よりも喜んでいるようだった。
初めてテレビの映像を見た。
凄まじい状況にショックのあまり涙も出ない。
夕食は皆でインスタントラーメンとおにぎりをごちそうになり、早めに眠りについた。
2012.03.11:noriyo
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