NORIYOs NOTE
▼5才のシチュー
金曜日の夕方は一週間で最も忙しい時間。
会社を退社した後、一時間のヘルパーで風呂掃除・掃除機がけをこなし、
コンビニでニンジンとたまねぎを調達してそのまま保育所へ直行。
週末に持ち帰るお布団をかついで子供を乗せ、
ママチャリで帰宅。
体育着、給食エプロン、掃除エプロン、お布団カバー・・・
今週も3人分の洗濯がてんこ盛りである。
「今夜はちょっと冷えるから、さっき買ってきた野菜でシチューを作ろう。」
母が台所でお鍋にむかって独り事を言うと、
それを聞きつけた5才の子。
「わたしがつくる〜」
涙を流しながらたまねぎの皮をむき、
ピーラーで皮をむいたニンジンとじゃがいもを30分かけて切り終えた。
小さく切ってもらったおかげで、具材にすぐ火が通り、
最後に恐る恐る小さな手で、パキッと割ったルーをお鍋に入れる。
歯形のついたルーがあるが気にしない。
チョコレートのようにかじってみたかったらしい。
出来上がったシチューを味見して、
「ソーセージの味がしておいしい!!!」
「お母さんもあたしくらい美味しく作れればいいのにぃ〜」
毎度ながら言う事は立派である。
確かに、自分で作るより誰かに作ってもらったほうが美味しい。
心地よい疲れに染み渡るシチューの味であった。
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2010.09.24:noriyo
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