NORIYOs NOTE

数年ぶりに温泉で一泊した。
高級旅館とは違って、子供中心に楽しめる格安なバイキングプラン。

チェックインしてすぐ脇に、フロントのお兄さんがおもちゃくじのひもを手に持ってニコニコ。
部屋のカギと一緒に渡された紙で1回出来るのだという。

さっそく小学生以下の2人がチャレンジ。
一人は手のひらサイズの木のおもちゃ。
もう一人は、なんと特賞のラジコンカーを当ててしまった。

一人は喜び、もう一人はむつける…。

しおれた顔をしたままエレベ−ターに乗ったはずだったのに、
部屋に入った途端おおはしゃぎ。

我が家には無いベットでお決まりのトランポリン。
さらにはテーブルのお茶菓子を食べ、部屋中の扉を開けて確認する。


さっそく温泉で疲れをとりたいな…という小さな母の願いとはウラハラに、
「早くプールに行こう!!!」と吠える犬…いや子供たち。

存分に楽しんだ後、また次の遊び場へ。
一昔前のゲーム機がずらっと並び、その奥には卓球場。
手前には8レーンのボウリング場。

久しぶりに卓球で汗をかいた。

ここまで施設の説明をすると、
「ははぁ、…あそこに泊まったな」とわかってしまうだろう。

そう、我が家は作並のあそこに泊まったのである。


お待ちかねのバイキング。
和洋中の料理が50種類近く並ぶ。
目の前で調理してくれるので、熱々を堪能できた。

子供たちにはチョコレートタワーが大人気。
途中でマジックショーが始まり場を盛り上げてくれる。

とっくに満腹なはずなのに、最後に何を食べて締めようか皿を持ってウロウロする夫。
持ってきた皿の上には
「きみはもう1食たべるのか?」と突っ込みたくなるような炭水化物たち。

最後にやっと念願の温泉。
霧雨の中、露天に入るのもなかなかのものだった。

残念ながら花火大会は雨天のため中止。
それでも射的や綿あめ、ヨーヨーすくいで十分満足したようだ。

朝7時、
20種類以上あろうかという朝食のバイキングには、仙台名物のずんだもちも登場。
あんこも納豆もあって、つきたてのお餅と相性抜群。
どの人も朝からモリモリ盛り付けていた。

そしてチェックアウト。
名残り惜しい気持ちを抑さえながら後にする。


帰り道、
「必ずまた来ようね。」と母が言うと、みんな嬉しそうにうなずいていた。

現実逃避するようにニッカウヰスキー工場を見学し、定義山で油揚げを食べてから、
ゆっくりとゆっくりと現実に戻っていった。