NORIYOs NOTE

3月26日(土)

朝から家族と一緒に、開いている文房具店を探し歩いた。
食料品と一緒に、わずかばかりに置いてある折り紙や縄跳び。

被害の少なかった仙台駅前の大型家電量販店には、品薄ではあったが、
こどもたちがテレビで見慣れたのキャラクター文具が並んでいた。
ふうせん・パズル・落書き帳・クレヨンにカラーペン。
アニメキャラクターのヘアゴムなんかつけてあげたら女の子もお母さんも
ちょっとは笑顔になれるかなぁ〜と勝手に想像しながら、カゴに入れる。

買ってきたものをお菓子の空き缶に詰め、明日、南三陸に向かう社長に託す。
「よろしくお願いします。」

・・・・・・何かしたかった。
自分に出来る何かを探した結果、母として、こどもたちに笑顔を取り戻してもらいたいと心から思ったからだ。

3月28日(月)
「渡してきたよ。」
社長から報告を受け、一枚のプリントした画像を受け取った。

そこには、ガレキが散らばる道路に笑顔で写るこどもたちの姿。
昨日私の手元にあった縄跳び、おりがみ、落書き帳を持った南三陸のこどもたちが笑顔で写っていた。

私のほうが元気をもらったのは言うまでもなく、こどもたちとの橋渡しをしてくれた社長に感謝。

そして一日も早く、全ての子ども達に笑顔が戻ってくるよう日々願い続けている。