地域ふれあいプロジェクト《現場からの便り》那須建設/丸ト建設

現場からの便りWEB
白鷹町文化交流センター(仮称)
山形県西置賜郡白鷹町鮎貝
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テクス山形からきた深澤保夫(ふかさわやすお)さん46歳。
設備は設備でも、こちらは電気の設備を担当するお仕事です。

水道の配管が血管だとすれば、電気の配線は神経にあたる部分と言えるでしょうか?

もちろん設備屋さんとのチームワークが大事なポジションでもあります。

壁や天井や地下にいたるまで、建物のありとあらゆるところに張り巡らされた電気系統を間違わないで管理するというのは、本当に大変なお仕事なのです。

この仕事の特徴は、現場のまさに最初から最後まで携わる部門だということ。

まだ更地だった現場に、建物が建ち、内装が施され、電気の照明がついて完成する。
最後に電気のスイッチを入れて、建物に明りがついた時が、深澤さんの何とも言えないひと時・・。
まさに建物に命が吹き込まれた瞬間です。

そんな日のビールは最高に美味しいそうですよ♪


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長井市にある飯鉢工業の高橋修一(たかはししゅういち)さんは、南陽市の出身。

現場では「設備屋さん」と呼ばれるこのお仕事。
主に建物の水周りの設備を担当する配管のプロフェッショナルです。

水周りと言えば、人の体で言えば建物の血管にあたる重要な部分。
建物全体に張り巡らすように管を通し、「水の通り道」をつくっていきます。

この管が血管だとすると、それを隅々まで送り込んでコントロールするボイラー室は、まさに心臓部分と言えますね。
何度漏れやコースをチェックしても、最後のスイッチを入れるときはちょっぴり緊張してしまうそうです。

「この仕事で一番難しい部分は?」と尋ねると、はじめの計算通りにはいかない現場での様々なアクシデントにいかに対応するか?なのだそう。
時には、ここにあるはずの穴がない!?・・なんてことも。

そんな時は、あわてず現場のあらゆる部門の人たちと話し合いながら、時には回り道をして、最良の水の通り道を探して通していきます。

このあたりの「おさまり具合」がプロのお仕事。
おさまりが良かった仕事は、何とも気持ちがいいのだとか♪



▲建物の血管と心臓!?
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長井市にある有限会社高橋建装の菊地等(きくちひとし)さんは、地元白鷹町畔藤地区の出身。

「軽天屋さん」と呼ばれるこのお仕事は、一般の人からはあまり馴染のない職業かも知れません。
大工さんが木を使って建物をつくるのに対して、軽天屋さんは軽量鉄骨を使って骨組みをつくっていくお仕事なのです。

特に木では表現できない複雑な形をした骨組みが必要な場合は、軽天屋さんの出番となります。

映画館や病院など、遮音性や吸音性が求められる現場に呼ばれる機会は多く、今回の現場では、世界の永田音響のアドバイスを基に設計された音響施設を形にするための天井部分にも、この骨組みが使われています。



ミリ単位の正確さが必要なこのお仕事。
ほんの数ミリでもズレると最終的に合わなくなってしまうそうで、特に完成のイメージが細部まで完全にイメージできているかどうかが、非常に大事になってくるそうです。

関わった現場の建物には、必ず一回は足を運ぶという菊池さん。
やはり完成品をみる時が一番嬉しいのだとか。

あなたの周りでも、天井を見上げて満足げにニッコリ微笑んでいる人がいたら、それはもしかしたら「軽天屋さん」かも知れません♪


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若くして塗装部門の職長を務める株式会社瀧山塗装の高橋守(たかはしまもる)さんは今年31歳。

山形市にある瀧山塗装と言えば、知る人ぞ知る山形では一番の老舗の塗装会社です。
「さすがは瀧山ブランド」と周りをうならせる丁寧な仕上がりは、創業100周年の歴史を物語る仕事と評判です。

一口に塗装といっても、日曜大工のお父さんのお仕事とは一味も二味も違います。
塗ってはいけない部分を手早く囲って下ごしらえをし、ハケやローラー、スプレーガンなどの道具を使ってみるみる塗っていきます。

その仕事の手際の良さもさることながら、何よりも驚くのは補修時の色合わせの素晴らしさ。

素人の目には単に白にしか見えない壁も「黄色と赤と、少し青も入るかな・・」と言ってたちまち周りとピッタリの色に合わせてしまうのは、絶対にプロにしかできません。
ましてペンキというのは乾くと実際よりも色が濃く出てきてしまうため、その辺も想定にいれながらイメージする必要があるそうです。

「僕らのころは先輩から見て盗むしかなかったけど、今の後輩には結構手取り足取り教えています。」と、優しい眼差しで語る高橋さん。
将来の塗装職人を目指す方はぜひ尋ねてみてください♪




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屋根や外壁の断熱工事を担当するのは、酒田出身の森口眞吉(もりぐちまさよし)さん。
株式会社三要に務めています。

今回のプロジェクトの外断熱には、通常のグラスウールではなく、ウレタン現場発泡という方式を採用しており、この発泡素材を屋根や外壁の内側に一定の厚さで吹きつけていくという作業が森口さんの主な役割です。

このウレタン現場発泡という方式、特に省エネ住宅が叫ばれる昨今では、オール電化等の一般住宅にも徐々に使われ始めていて、通常のグラスウール方式に比べるとちょっぴりコスト高ですが、吹き付け型なので隙間なく密閉できて断熱性が高く、結露を防げるという大きな強みがあります。

ただ塗装作業などとは異なり、整髪料のムースのように吹き付けていくうちにドンドン泡が大きくなってすぐに固まってしまうので、何よりも一定の厚さに吹き付けていくのには職人さんの技術が必要です。

足掛け16年の手際と感覚で、ムラなく、素早く仕上げていく腕はさすがプロのお仕事!


▲こちらは一定の厚さになっているかどうかを確認するための道具
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20歳で弟子入りしてから左官一筋35年の職人、南陽市宮内にある渋谷左官工業の油井健二(ゆいけんじ)さんは米沢市の出身。

今回の現場では、ざらざらのコンクリート壁をキレイな状態に補習する工事等を担当しています。
例えるなら女性の肌にファンデーションを施すような作業です。

この仕事に最も不可欠なのは「自然との関係」。
実は天気のいい日よりも、程よく湿度のあるどんよりとしたくもりの日の方が、左官屋さんにとっての仕事日和なんだそうです。



材料の説明書や教科書通りの配分では、割れたり剥がれたり、決してうまくいかないのがこの仕事の難しいところで、気温や湿度によってまるで変わってくる仕上がりの変化を、この道35年の経験と勘が微妙に察知して計算します。

「自然に刃向かわないで、自然に合わせること。」

日本の風土や自然と共生してきた歴史のある技術を受け継いだ人たちならではの、謙虚な姿勢を感じます。

最近では従来のモルタルの外壁や漆喰の内壁を使った住宅が減ってきて、めっきり腕の見せ所が少なくなりましたが、それでも今回の現場ではその経験を活かして美しい壁に仕上げてもらっています。
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