地域ふれあいプロジェクト《現場からの便り》那須建設/丸ト建設

現場からの便りWEB
白鷹町文化交流センター(仮称)
山形県西置賜郡白鷹町鮎貝
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多目的交流ゾーン上部の足場が解体され、その姿を一部現しました。

2008.05.27:nasu-s:[メモ/トピックス]
屋根や外壁の断熱工事を担当するのは、酒田出身の森口眞吉(もりぐちまさよし)さん。
株式会社三要に務めています。

今回のプロジェクトの外断熱には、通常のグラスウールではなく、ウレタン現場発泡という方式を採用しており、この発泡素材を屋根や外壁の内側に一定の厚さで吹きつけていくという作業が森口さんの主な役割です。

このウレタン現場発泡という方式、特に省エネ住宅が叫ばれる昨今では、オール電化等の一般住宅にも徐々に使われ始めていて、通常のグラスウール方式に比べるとちょっぴりコスト高ですが、吹き付け型なので隙間なく密閉できて断熱性が高く、結露を防げるという大きな強みがあります。

ただ塗装作業などとは異なり、整髪料のムースのように吹き付けていくうちにドンドン泡が大きくなってすぐに固まってしまうので、何よりも一定の厚さに吹き付けていくのには職人さんの技術が必要です。

足掛け16年の手際と感覚で、ムラなく、素早く仕上げていく腕はさすがプロのお仕事!


▲こちらは一定の厚さになっているかどうかを確認するための道具
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テレビ朝日で放映されているのは必殺仕事人ですが、どんな分野にも、仕事人にはこだわりの道具があります。

現場の仕事人の腰回りには、普段見たことのない道具がぶら下がっています。
これらの道具を、その時々で見事に使いこなしてこそ、一人前と認められるのです。

かの大リーガーのイチロー然り、できる仕事人は皆、自分の商売道具には特にこだわり、そして大切に扱います。

5月17日(土)の全景

多目的交流ゾーンの現在の様子です。
これから、このコンクリートにお化粧を行っていきます。
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20歳で弟子入りしてから左官一筋35年の職人、南陽市宮内にある渋谷左官工業の油井健二(ゆいけんじ)さんは米沢市の出身。

今回の現場では、ざらざらのコンクリート壁をキレイな状態に補習する工事等を担当しています。
例えるなら女性の肌にファンデーションを施すような作業です。

この仕事に最も不可欠なのは「自然との関係」。
実は天気のいい日よりも、程よく湿度のあるどんよりとしたくもりの日の方が、左官屋さんにとっての仕事日和なんだそうです。



材料の説明書や教科書通りの配分では、割れたり剥がれたり、決してうまくいかないのがこの仕事の難しいところで、気温や湿度によってまるで変わってくる仕上がりの変化を、この道35年の経験と勘が微妙に察知して計算します。

「自然に刃向かわないで、自然に合わせること。」

日本の風土や自然と共生してきた歴史のある技術を受け継いだ人たちならではの、謙虚な姿勢を感じます。

最近では従来のモルタルの外壁や漆喰の内壁を使った住宅が減ってきて、めっきり腕の見せ所が少なくなりましたが、それでも今回の現場ではその経験を活かして美しい壁に仕上げてもらっています。
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