地域ふれあいプロジェクト《現場からの便り》那須建設/丸ト建設

現場からの便りWEB
白鷹町文化交流センター(仮称)
山形県西置賜郡白鷹町鮎貝
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遠く鶴岡からスーパーな助っ人としてやっているのは、トーシン建材の原田文雄(はらだふみお)さん。
サッシの取付け部門を担当していただいています。

誤差0.5mm以内という正確な仕事が要求されるサッシ取付けを、下げ振りという道具を使いながら見る見る仕上げていきます。
下げ振りとは、傾きがないかどうかを調べる専門の道具のこと。
少しでも狂えば壁が収まらなくなったりと、その後の工程に大きな支障をきたすのでとても慎重です。

この仕事で難しいのは、特に図面にのっていない部分の処理なのだとか。
正確さが要求される部門だけに、これが見えていない現場だと非常に難儀するそうです。

どんな仕事が気持ちイイですか?の問いには、外からも目立つカーテンオールのようなサッシにガラスがバシッと入って完成したときだそう。



▲傾きを正確に調べる「下げ振り」
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不二サッシ東北に務める土屋恒夫(つちやつねお)さんは白鷹町出身の52歳。
この道32年の大ベテランです。

今回の工事ではサッシの取付け部門の責任者を担当しています。

木造建築の場合とは異なり、鉄筋コンクリートなどの建築物では、サッシの取付けがその後の内装や外装作業の定規(基準)の役割を果たす、まさに責任重大な専門性の高い部門と言えます。

これが決まらないことには次の工程が進まないため、時々現場では他の部門を担当する業者の人たちから「こっち先にやってよ」なんて催促されることも多いのだとか。

墨(現場の基準となる線)に合わせて、正確にサッシを溶接していきます。



今回の現場では合計60ヶ所以上ものサッシ取付けがあり、現場が思い通りに進まないときには大変ですが、サッシが正確にピッタリハマった時は何とも言えず爽快な気分になるのだそうです。

サッシの取付けが始まると、現場もいよいよ仕上げ段階といった様相になってきます。



▲墨に合わせて正確に溶接していきます。



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長井市平山にある�つちばんの土屋渉(つちやわたる)さんは、つちばんの2代目の跡継ぎを目指して修業中の21歳。

今年4年目を迎える土屋さん、「最近はようやく仕事の流れや内容を掴めるようになり、面白くなってきました」という、若いながらもしっかりとした好青年です。

今回は屋根の鈑金工事(屋根材を施工する仕事)兼、クレーン車のオペレーターとしても活躍してくれています。

将来の目標は父親である社長を超えることという土屋さん、一方で「まだまだ半人前なので、とにかく任された仕事は最後まで責任を持ってやりたいです。」と、謙虚な姿勢を忘れません。

屋根葺きの仕事は高いところでの仕事なので、特に雨の日などは足下が滑りやすく、注意が必要です。また、夏の照りつける太陽もなかなかにつらいところ。
ですが、時おり通る清々しい風と地元の美しい景色に励まされながら、日々の仕事を頑張っています。



▲雨の日は滑りやすいので特に注意が必要!
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高畠の新川工務店に勤める川村寿士(かわむらひさし)さんは、今回のプロジェクトでは外壁パネル工事の担当です。

特に、今回の目玉である多目的交流スペースには、阪神大震災でも燃えなかったという防火性、耐熱性、そして遮音性にすぐれたALCパネルを採用しており、プロジェクトのとても重要な部門です。

側面だけでなく天井からすっぽりと2重貼りにするというのは、この道19年の川村さんでも、そうそう経験のないことだそうです。
雨音さえも聞こえない、音響環境の良い空間になるでしょう、とのこと。

この仕事の特徴はと言えば、何と言っても外壁材の重さです。

今回は一枚40kg程度ですが、重いものだと200kgになることもあるそうです。
この40kgのパネルを一人でスイスイ運んでしまう川村さんは、プロジェクト切ってのパワー人材。

今でこそ丸太のような腕の持ち主の川村さんですが、仕事を始めたころは全く外壁が持てなかったのだとか。
数年もすると、体つきがどんどん変わっていったんだそうです。
重いモノを持ち上げるコツは?と尋ねると「呼吸とタイミングが大事。」とのこと。
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地元白鷹町の菖蒲地区に在住する芳賀繁雄(はがしげお)さん。

この道40年の筋金入りの大工さまです。
今回のプロジェクトでは、木造軸組工事を担当しています。

普段は住宅を専門にやってきたとのことで、こうした大掛かりな建築物は実は初めてだそうです。
まるで外国語のように図面の基本ルールが違うことに、始めはかなり戸惑ったのだとか。

しかしそこはキャリア抜群の職人さん。
持ち前の技術力で見る見る建物の骨とも言うべき骨格を形作っていきます。

京都をはじめ、各地の歴史的遺産が示すように、元来、日本の昔ながらの建築技術は世界でも類を見ないほどの高い水準が実証されています。
そうした高い技術や経験を活かしつつ、筋のしっかり通った職人気質の実直な建物がたつようにと期待しています。


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型枠工事を担当する、安部工業の酒井喜俊(さかいよしとし)さん27歳。

今年で8年目をむかえる酒井さん。
次第に重要な作業も任せられるようになり、今回は加工図から全面的に担当しました。

加工図とは、建築士が作図する設計図、施工業者の現場監督が作図する施工図をもとに、型枠に関するさらに詳細な組み立て図を示した図面のことです。

頭の中で、出来上がったイメージがはっきりと完成していないと作れない図面だけに難しいのと、また精度が少しでも狂ってしまうと、その後の内装作業にもひびくため、責任も重大です。

この仕事を担当して一番嬉しい瞬間は、特に難しい形がうまくできた時や、
また、やっぱり施主から自分の仕事を喜ばれた時だということです。


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