現場からの便り〜(仮称)白鷹町文化交流センター

▼【左官部門】渋谷左官工業〜油井健二さん

20歳で弟子入りしてから左官一筋35年の職人、南陽市宮内にある渋谷左官工業の油井健二(ゆいけんじ)さんは米沢市の出身。

今回の現場では、ざらざらのコンクリート壁をキレイな状態に補習する工事等を担当しています。
例えるなら女性の肌にファンデーションを施すような作業です。

この仕事に最も不可欠なのは「自然との関係」。
実は天気のいい日よりも、程よく湿度のあるどんよりとしたくもりの日の方が、左官屋さんにとっての仕事日和なんだそうです。

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材料の説明書や教科書通りの配分では、割れたり剥がれたり、決してうまくいかないのがこの仕事の難しいところで、気温や湿度によってまるで変わってくる仕上がりの変化を、この道35年の経験と勘が微妙に察知して計算します。

「自然に刃向かわないで、自然に合わせること。」

日本の風土や自然と共生してきた歴史のある技術を受け継いだ人たちならではの、謙虚な姿勢を感じます。

最近では従来のモルタルの外壁や漆喰の内壁を使った住宅が減ってきて、めっきり腕の見せ所が少なくなりましたが、それでも今回の現場ではその経験を活かして美しい壁に仕上げてもらっています。
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2008.05.16:nasu-s
[2008.05.14]
白鷹町の人へ一言 (staff)

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