夢中力
時間を忘れて、寝食を忘れて、没頭できる何か。 そんなものがある人はきっと幸せだ。 消費活動でも勿論良いが、 何らかの価値を生産することに没頭できたなら、 より一層幸福度は高いだろう。 ましてそれが通貨と交換できるのならば 言うことはない。 けれど大人になるに連れて、 自分は何が好きなのか? 何になら夢中になれるのか? 分からなくなってしまう人も 案外多いのではないだろうか。 (自分を含め) 分からないということは、 そうではないことに自身の有限で貴重な 時間の多くを使っているということだ。 仮にそれを「夢中力」と名付けてみよう。 夢中力の高い子供たちには、 とにかくブレーキが無い。 危なっかしいとつい不安になってしまうが、 大人が勝手に先回りをして、 それを摘み取ってはいけないのだろう。 経済格差の次に確実にやってくるのは、 モチベーション格差だと思う。 そんな時代に、夢中力のある人間は多分強い。
2018.03.20