人間によって記号化ないし
抽象化された景観の中だけで暮らしていると、
時折り自然が無性に恋しくなるのは何故か。
規則性の無い(或いは複雑過ぎて規則性が認知できない)
ランダムな炎の動きや、水の流れや、風に揺れる木々に、
こんなにも癒されてしまうのは何故か。
自然の中に身を置くと、
理屈じゃなしに人間社会の些細な事象なんかは、
ほんとにどーでも良くなってきて、
「視覚効果としての自然」ってやつは、
もしかしたら脳ミソの報酬系に対して、
ある意味ドーパミン・ファスティング的な要素が
あるんじゃないだろうか。