霊峰月山
山だと素直に挨拶ができる。 と、誰かが言っていたが、その通りだな、と思った。 登った山の名前でハッシュタグを検索したら、 途中ですれ違ったり、 山小屋で見かけた人の顔がチラホラ出てきて、 あの人はそんな心情で登っていたのかーとか、 あの人とあの人はそういう関係だったのかー と思いながら読んだ。 下山から一夜明けて、 痛めた膝が回復したのを確認し、 蒸し暑い外気を感じてゴミ出しをするとき、 マイナスイオンに全身を包まれたようなあの山の空気が、 もう既に懐かしく感じた。 自分が山にハマることは恐らく無いだろうと思っていたが、 少なくとも山にハマる人の気持ちは、 少しだけ分かったような気がする朝です。
2020.08.31