NAKAHOノート

▼直伝直氣を受講して(2010年)

わたしの日常は、家族の食事をつくり、お弁当をつくり、主人と子ども達を見送ります。洗濯や掃除でひと段落すると、着替えて、友人と待ち合わせ、買い物をしたり、ホテルのランチを愉しんだりしていました。

ある日、友人からの勧めで直伝直氣を受講しました。萩原先生は、ゆったりとした姿勢とやわらかな微笑みで迎えてくださいました。どんなことが始まるのか、ドキドキしていました。いまの平穏な暮らしに不満もありません。人生半ばになり、子ども達もわたしの手から自立してくれている。これまでの生活では、多少の山や谷はあっても、特に困った障害もありませんでした。

講座はまず、自己紹介から始まりました。じつは、わたしは自己紹介がとっても苦手です。名前や、住所はもちろん話せますが、先生に「近況を話してください」と促された時、わたしの頭の中は真っ白になりました。子の参観日などの後の父母会も、いつも理由をつけては参加しなかったくらいですから(笑)。その時先生は「じぶんを良く見せようとするから、緊張するのです。ありのままの自然体でお話すればいいのです」と、言われました。

また、「あなたは、じぶんを愛していますか? じぶんを愛せない人は、他人を愛することはできませんよ」わたしはそれまで、じぶんのこころの在り処について考えたことはありませんでした。「あなたは、辛い時どこで感じますか? 」の問いに、わたしは「脳です」と、整然と答えました。肉体は地球服であるなどとは考えられなかったし、こころの次元があることもわかりませんでした。あまりの無智に先生は唖然としたことでしょう。

わたしは、先生のお話の最中にも関わらず、過去のわたしを想い出していました。子どもが嫌いだったわたしですが、できちゃった婚で、一年後にはすでに母となっていました。わたしは、育児書の通りに成長していないわが子に「なんでこうなるの?」と、泣きじゃくるわが子と一緒になって泣いていたわたしを想いだしていました。わたしは、子を育てたのではない、わたしは子に母性を育てていただいたのだと、想った瞬間に泪があふれました。

これまでの人生は、ただ、なんとなく過ぎていて、起きることは、やらなければならない苦労であり、楽は一瞬でした。先生のお話を聞いているうちに、わたしは今まで、じぶんのこころの状態など、観察したことはないことに気づきました。子がアトピーになった時も、除去食にしたり、いろいろ努力をしました。どうしてわたしだけこんなに苦労しなければならないのか? と、怒りがこみあげていました。そんなことも、通り過ぎてしまえば、もうなにもなかったようにしていましたが、当時を想い出していくうちに、じぶんは困難があると、いつも被害者意識でいたこと、そういう時に主人との意見が合わず、いつも孤独になっていたことなど、そしてこころの状態など、まるで無意識であったことを想いだしました。

先生から、反省的瞑想をしてくださいと、教えていただきましたが、瞑想はインドやチベットの僧侶達がするものと思っていましたので、なかなかできませんでした。直伝直氣のおさらい会があることを知り、再び参加させていただいた時に、初めての時より、先生のお話がこころに沁みてゆくような氣がしました。

直伝直氣には體内快氣があって、わたしはそれが毎回愉しみなのです。平穏そうな日常の水面下では、無意識に人を非難していたこと、優劣を勝手につけては、じぶんを卑下していたこと、相手の成功を素直に喜べないじぶん、悪いところばかり見つけては、うまくいかない苛立ちや、友人との会話で、ネガティブな感情をお互いに引き出してしまうような会話をしたり・・・。「そして未来どうなりたいかを描いて話してください」のワークの時には、「えーと、まっしろです。」と、パートナーを笑わせてしまいました。

そんなわたしですが、この頃は、こころにさざ波が訪れています。変わらないように見えていた日常のひとコマに、感謝のこころが湧いてくるようになりました。こころをつまびらやかにすることは、他人に報告するものでもありませんので、反省的瞑想を実践していきたいと想います。おさらい会に参加するたびに、進化している直伝直氣を体験しています。させていただくことを喜べるわたしになれるように努力をしていくことで、先生の提唱していらっしゃっる、母性回帰運動につながっていけたらいいなと想います。

直伝直氣のエネルギーは、女性的でしっとりと柔らかくて、じんわりしたエネルギーと、男性的でパワフルなエネルギーとが、調和しているとのことです。先日、二人して初めての方に施させていただいた時、それまで寒かった部屋でしたのに、ヒーリングが終わったころには三人とも汗だくになりました。花粉症の主人に肩から頭と、顔、足の甲を念入りにしてみたら、鼻ずまりがなくなり、安眠できるようになりました。病院に行かなくてもいいなんて、とっても有難いことです。主人に喜ばれたことが、なによりも嬉しいことでした。こころの軽やかさも持続するようです。やはり、體内快氣の効果なのだと想います。誘っていただいた友人に感謝しています。


最近読んだ本の中から、食と意識についての記述がありました。
摂取するすべてのものから、その食べ物のすべての意識を受け取ります。知性の低い食糧、たとえば、小麦のような奴隷食を摂取すると、何千年という長きに渡って、奴隷食として存在していた植物の意識を受け取ってしまう可能性があります。代用としては、オート麦がバランスがとれています。小麦だけではなく、食料に汚名を着せるような集団意識は必ず取り除きましょう。常に食料を祝福してください。

直伝直氣の中で、感謝されて食べられた食物は、天国に行けると、聞いていましたので、すぐに実践しなければと想いました。シャネル・ジターン(動物に感謝)、サヒラ・バルタン(植物に感謝)、ゼルタ・マリーン(鉱物に感謝)です。このマントラを唱えてから食事をすると、吸収がよいと体感できますし、お通じもよくなります。言霊のすばらしさを感じるのと同時に、いままで外面と、身内と自動的に使い分けていたじぶんを反省しました。

どこにいてもどんな時も、やさしい言葉をさしだせるわたしになろうと、想いました。間違いをしてしまったことは一瞬なのに、思考はいつまでも修正されないのが普通です。ですから、また失敗をおそれて、いつまでもじぶんを愛せないのです。こころの修正と同時にそれが感謝へと返還できることを教えていただいたことを、身をもって子に伝えていきたいと、そう想います。先生、みなさま、これからもよろしくお願いします。

(2010.4.4 はるの雫)


2010.04.21:nakaho

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